ここから本文です。
山梨県の花き生産は、豊富な日照時間や高冷地の夏期冷涼な気候など、花の栽培に適した環境を行かして高品質な花が栽培されています。
主な品目は、洋らんやシクラメン、バラをはじめ、本県が全国でも有数の産地となっているアッサムニオイザクラやクリスマスエリカなどがあります。
山梨県内で生産されている花の中で生産額第1位の品目です。平坦地から高冷地まで広く栽培され、定番の白の大輪品種の他、ミディ系コチョウランや手のひらサイズのミニコチョウランなど、様々な品種が県内で栽培されています。
また、「ふじ紫(ふじゆかり)」、「ひめか」、「優凪(ゆうなぎ)」の3品種は、山梨県総合農業技術センターが育成した新品種で、県立農林高校の生徒が名付け親になりました。平成24年夏に「ふじ紫」が初出荷されました。
|
|
ふじ紫(ふじゆかり) |
ひめか |
|
|
優凪(ゆうなぎ) |
コチョウランと並び、県内で生産が多い品目です。暑い夏の間、八ヶ岳南麓など標高の高い地域で花芽を育てた株が、年末に色鮮やかな花を咲かせ、全国に出荷されます。
通常は花芽を立たせて出荷されますが、最近では、コチョウランのようにアーチ状に仕立てたシンビジウムの人気も高く、生産も増えています。
南アルプス市を中心に、甲府盆地から高冷地まで、県内各地で広く栽培されています。9月ごろから出荷されるポットのガーデンシクラメンから年末ギフト用の大鉢まで、様々な品種で品質の高いものが全国各地に出荷されています。
県内では、笛吹市御坂町で古くから切り花用として栽培されています。大輪やスプレーなど様々な品種が年間とおして収穫され、京浜方面を中心に出荷されています。
スズランエリカをツリー状に仕立て、クリスマスの時期に開花させたものをクリスマスエリカと呼び、山梨県総合農業技術センターが栽培方法を開発し、県内生産者のみで栽培されている山梨県オリジナルの鉢花です。
北杜市など主に高冷地で栽培され、12月に県内や京浜方面を中心に出荷されています。
富士河口湖町を中心に高冷地で栽培されている鉢花で、桜に似た花の形と豊かな香りが特徴の山梨の特産鉢花です。9月の敬老の日のギフト用を中心に全国各地に出荷されていますが、農家育種も盛んで、地域オリジナルの品種が続々と開発されています。
高冷地の冷涼な気候条件を活かし、富士北麓地域や八ヶ岳南麓地域を中心に、秋の花壇やガーデニング用として早期出荷を行っています。高冷地で育てたため、株が強く、花色も鮮やかで、花を長期間楽しめるのが特徴です。
ピラミッド状の花の形が特徴のアジサイで、平成26年から、県内全域で切り花や鉢花の生産が始まりました。県では、新品種の育成にも力を入れています。夏に白い花を咲かせ、秋には紅く色付くため、長い間花を楽しめます。
県の花産地を示した地図 |