ページID:60526更新日:2024年5月16日
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光化学オキシダントや微小粒子状物質(PM2.5)、浮遊粒子状物質(SPM)の大気汚染の改善のため、大気汚染防止法が改正され、平成18年4月からVOCの排出抑制対策が開始されました。このVOC排出抑制対策は、法規制と、事業者の自主的取組の組み合わせ(ベストミックス)により、排出量の削減を目指しています。
VOCは様々な業態で使用されています。事業者のみなさんの創意工夫による効果的なVOC削減を行う「自主的取組」がとても重要です。
法規制の詳細はこちらをご覧ください→VOCの排出規制について
有機溶剤等に含まれるVOC(揮発性有機化合物)は、大気中で紫外線を受けて反応し、有害な光化学オキシダントを生成したり、浮遊粒子状物質(SPM)、微小粒子状物質(PM2.5)にも変化したりします。
夏季は気温が高く、特に有機溶剤が揮発しやすい環境です。また、光化学オキシダントは日差しが強く気温が高い6月から8月に発生しやすくなります。
このため、夏季における大気中へのVOC排出削減が必要になります。
そこで、山梨県では、6月1日から9月30日までの間を、「夏季におけるVOC排出削減対策期間」として、事業者にVOCの排出削減を呼びかける等のVOC排出削減対策に取り組んでいます。
VOC取扱者の皆さまにおかれましては、夏季におけるVOCの排出削減に御理解と御協力をお願いします。
県内事業者の皆さまへのお願い(夏季のVOC排出削減リーフレット)(PDF:523KB)
VOCは、目や喉への刺激といった人的被害だけでなく、農作物などへの被害も引き起こす光化学オキシダントの原因物質になります。
光化学オキシダントが高濃度になりやすい気象条件は、①最高気温が25℃以上、②日照があること、③風が弱いことなどがあり、これらの条件がそろう夏季、特に6月から8月に「光化学スモッグ注意報」が多く発令されます。
よって、光化学オキシダント濃度が高くなる夏季に、VOC排出を抑えることは特に重要です。
なお、山梨県では、光化学オキシダント濃度が上昇する時期(4月~9月)に「光化学スモッグ監視強化期間」を設け、休日においても光化学スモッグ注意報を直ちに発令し、市町村等へ連絡する体制を強化しています。
VOC排出抑制対策の排出抑制の目標は、平成22年度を目途に平成12年度比で3割削減とされていたところ、平成22年のVOC排出量は目標を上回る4割以上の削減がなされたと推計されました。
しかし、光化学オキシダントの環境基準達成率は全国的にも非常に低く、原因物質のひとつであるVOCの排出量削減が必要であることから、今後も引き続き、積極的な排出抑制への取組が必要です。
VOC排出抑制手法としては、原材料対策による手法、工程管理による手法、施設の改善による手法、処理装置による手法等が挙げられますが、これらの取組につきましては、各業界団体等が様々な取組を紹介していますので、以下のホームページを参考にしてください。