ワイン
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山梨県は明治時代からワイン醸造の歴史を持つ日本のワイン発祥の地。伝統的な製法を継承しながらも、常に新しい味わいを求め、今なお進化し続けています。ワイナリー数、日本ワインの生産量は日本一を誇り、国際コンクールで金賞を受賞するなど、その品質は高く評価されています。
山梨県のワイナリーは、明治時代創業の老舗から最近できたドメーヌまで、その数は日本一の約90社にのぼり、日本ワインの生産量は、国内の約3割を占める日本一。各ワイナリーは、それぞれ風土を生かした、味わい深く個性豊かなワインを作っています。
日本で最も古くから栽培されている「甲州」は、日本ワインの代表的な品種としてOIV(国際ブドウ・ワイン機構)に登録されています。
県内で生産が始まったのは1870年(明治3年)頃。甲府の山田宥教と詫間憲久が山ブドウと甲州ブドウからワインを生産しました。以降、山梨県は高いワイン醸造技術やブドウ栽培技術を取得するなど、あらゆる面で日本のワイン産業をリードしています。
県内には全国トップの90社以上ものワイナリーが存在し、国内で生産される日本ワインの約3割を生産しています。醸造家たちの努力でさまざまな山梨ワインが造られ、海外の権威あるコンクールで金賞受賞を重ねるなど、その価値は世界的に認められています。
甲州
日本最古の栽培ブドウ品種。薄い赤紫色の皮が特徴。フレッシュな白ワインになります。
黒海とカスピ海に挟まれた南コーカサス地方から、シルクロードを渡り、中国で東アジア品種と自然交配して日本にやってきたといわれています。
マスカット・ベーリーA
甘い香りと軽いタンニンが特徴。フルーティな味わいの赤ワインになります。
日本ワインの発展に生涯をささげ、「日本のワインの父」と呼ばれる川上善兵衛が、品種交雑を行い誕生した品種。
地理的表示「山梨」を名乗ることができるのは、山梨県で収穫された42のブドウ品種であること、一定の糖度以上のブドウを使用していること、県内で醸造、貯蔵、容器詰めしたものなど、さまざまな品質検査や表示審査、官能審査をクリアしたものだけ。
「甲州」を使った白ワインは、魚介類の生臭みを感じさせない特徴があり、和食や魚介との相性が抜群。「マスカット・ベーリーA」を使った赤ワインは、華やかな香りと程よい渋味が、肉などの照り焼きとよく相います。
毎秋、11月3日に解禁
山梨県内で今年収穫されたブドウで、主に白ワインとなる品種「甲州」または、主に赤ワインとなる品種「マスカット・ベーリーA」を使って醸造された新酒ワインを「山梨ヌーボー」と呼びます。解禁日は毎年11月3日。