ページID:84810更新日:2018年3月28日
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本県は、富士山、南アルプス、八ヶ岳、奥秩父山塊と四方を日本を代表する名峰に囲まれ、森林が県土の約8割を占める全国有数の山岳県・森林県です。緑あふれる森林から生み出される清らかな水や澄んだ空気など、本県の恵み豊かな環境を良好に維持し、将来の世代へと引き継いでいく必要があるとともに、これらは、国内外に誇れる県民共有の貴重な財産です。
こうした自然に育まれた豊かで良質な水は、ミネラルウォーターをはじめ、果物などの農産物、日本酒など様々な産品を生み出しています。
本県では、こうした良質な「水」のブランド力を高め、本県のイメージアップ、更には、地域や産業の活性化につなげていくため、「やまなし『水』ブランド戦略」を推進してきましたが、昨年、その取り組みの先進性や革新性が認められ、全国知事会から優秀政策として表彰されました。県では、これを契機に、水環境の保全とやまなしの水の魅力を県内外にPRする取り組みをさらに推進していきたいと考えております。
また、森林は、洪水や土砂災害から県土を保全して県民の生命や財産を守るとともに、二酸化炭素を吸収して地球温暖化の防止するなどの機能も有しています。森林を守り育て、次の世代に引き継ぐため、県では、平成24年度から「森林及び環境保全に係る県民税(いわゆる森林環境税)」を導入し、荒廃した森林の整備など森林環境保全基金事業として各種事業を実施してきました。
国においても平成31年度に国版の森林環境税(仮称)の導入を予定しているところであり、この動きとも連携を図りながら、更なる「健全な山梨の森づくり」に取り組んで参ります。
これらの取り組みを始めとする県の環境施策を推進していくにあたっては、県民の皆様の積極的な参画が不可欠です。
本書は、山梨県環境基本条例第9条に基づき、平成28年度における本県の環境の状況及び環境の保全と創造に関し講じた施策を取りまとめたものです。
多くの皆様に本書が活用され、環境への関心の一層の高まりや環境活動への取り組みにつながることを願っております。
平成30年3月
目次
環境指標の状況について
1 環境負荷の少ない循環型の地域社会づくり
2 安全・安心で快適な生活環境づくり
3 生物多様性に富んだ自然共生社会づくり
4 地球環境の保全に貢献する地域社会づくり
5 持続可能な社会の構築に向けた地域づくり・人づくり
6 環境の保全と創造のための基盤づくり
重点1 富士山及び周辺地域の良好な環境の保全
重点2 健全な森林・豊かな緑の保全
重点3 持続可能な水循環社会づくり
重点4 環境にやさしく自然と調和した美しい県土づくり
1 全般的な状況
2 主要な指標の動向
3 環境指標一覧
1-1 生活様式等の転換の促進
1 ごみ減量・リサイクル推進の普及啓発
2 企業、事業者における環境対策への支援等
1-2 資源の循環的な利用の促進
1 容器包装リサイクル法と山梨県分別収集促進計画
2 資源の循環的な利用の促進
1-3 廃棄物の適正処理の推進
1 一般廃棄物の状況
2 産業廃棄物の状況
3 廃棄物対策
4 廃棄物の不法投棄防止対策
2-1 大気汚染の防止
1 大気汚染の状況
2 大気汚染防止対策
2-2 水質の保全
1 水質の状況
2 水質汚濁防止対策
2-3 化学物質による環境汚染の防止
1 化学物質による環境汚染の状況
2 PRTR制度(化学物質排出移動量届出制度)
2-4 騒音・振動・悪臭・地盤沈下・土壌汚染等の防止
1 騒音の状況と対策
2 振動の状況と対策
3 悪臭の状況と対策
4 地盤沈下の状況と対策
5 土壌汚染の状況と対策
6 公害苦情処理
7 工場における公害防止組織の整備(公害防止管理者の選任状況)
8 土地利用の適正化
2-5 放射性物質の監視
1 環境放射能モニタリング調査の状況
2-6 魅力ある景観づくり
1 山梨県景観条例に基づく取り組み
2 景観の保全・創造に関する施策
3 公共事業における景観形成
4 屋外広告物の適正化
3-1 多様な自然環境の保全
1 自然環境の状況
2 自然環境の保全施策
3-2 野生動植物の保護
1 希少野生植物の保護
2 野生鳥獣の保護
3-3 自然公園等の管理
1 自然公園
2 自然環境保全地区等
3 新たなユネスコエコパークの推進
3-4 自然とのふれあいの増進
3-5 環境影響評価制度の実施等
1 経緯
2 実施状況
4-1 地球温暖化の防止
1 地球温暖化防止対策
2 公共交通機関の利用促進
3 森林による二酸化炭素の吸収
4-2 クリーンエネルギーの活用
1 クリーンエネルギーの導入促進
2 クリーンエネルギーの普及啓発
3 既設水力発電所によるクリーンエネルギーの安定生産
4-3 オゾン層の保護対策の推進
1 オゾン層の保護対策
5-1 多様な環境教育・環境学習の推進
1 環境教育の推進体制
2 環境教育の各種施策
5-2 人材の育成
1 富士山科学研究所の取り組み
2 森林総合研究所における研修
5-3 環境に関する活動の展開
1 参加と連携による環境活動
5-4 協働取組の促進
1 県民・事業者・行政のパートナーシップの構築
2 民間団体の環境保全活動への支援
3 桂川・相模川流域環境の保全
6-1 環境情報の総合的な収集・提供体制の確立
1 環境情報センター
2 提供体制の確立
6-2 環境モニタリング・環境科学研究の推進
1 主な環境モニタリングの内容
2 富士山科学研究の推進
6-3 国際協力の推進
1 国際環境交流事業
1-1 多様な自然環境の保全
1 富士山総合保全対策の推進
1-2 優れた景観の保全
2-1 森林の多面的機能の発揮の促進
1 森林区分に応じた森林整備
2 間伐の促進
3 県有林間伐材の利用推進
2-2 森林環境教育の推進
1 森林総合研究所の森林教育等
2 学校林の活用推進
3 どんぐりクラブ育成事業
2-3 緑化の推進
1 県民緑化まつりの開催
2 緑の学習の推進
3 緑の風景の創造
2-4 ふれあいの機会の提供
1 森林文化の森の整備
2 森林公園の管理運営
3 「山の日」啓発活動
3-1 健全な水循環の維持
1 森林の整備
2 水源地域緊急整備
3 水需給の動態調査
4 水源地域における適正な土地利用の確保
5 地下水の保全と適正採取
6 やまなし「水」ブランド戦略の推進
3-2 水環境の保全
1 水辺環境の整備
3-3 ふれあいの機会の提供
4-1 美しい景観の保全・整備の推進
1 山梨県環境保全型農業基本方針
4-2 環境の保全に資する農業の推進
1 環境保全型農業の総合的な推進
1 大気汚染の常時監視結果
2 有害大気汚染物質の測定結果
3 公共用水域水質測定結果
4 水生生物調査
5 地下水水質測定結果
6 ダイオキシン類常時監視結果
7 自動車騒音の常時監視結果
8 地盤沈下の状況
1 ごみ焼却施設
2 粗大ごみ処理施設
3 資源化等を行う施設
4 し尿処理施設
5 コミュニティプラント(地域し尿処理施設)
6 埋立処分施設
1 自然公園
2 自然環境保全地区
3 自然記念物
4 やまなしの歴史文化公園
1 本県の環境行政推進組織の推移
2 環境関係審議会等の設置状況
3 環境保全のための広域的協力推進体制
4 市町村の環境行政