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山梨県では、令和元年度より継続して河川マイクロプラスチック調査を実施している。令和4年度は、相模川水系及び富士川水系(桃林橋)のマイクロプラスチックの実態を把握するため、調査を実施した。
小明見橋(桂川上流)、柿林橋(宮川)、大橋(桂川中流1)、大月橋(桂川中流2)、桂川橋(桂川下流)、桃林橋(笛吹川)計6地点
河川マイクロプラスチック調査ガイドライン(令和3年6月環境省)に準拠して試料を採取し、各調査地点におけるマイクロプラスチックの個数密度(個/m3)*や推定質量密度(μg/m3)等を算出した。調査回数は各地点1回とした。
(河川マイクロプラスチック調査ガイドラインhttps://www.env.go.jp/content/900543325.pdf)
個数密度:河川水域内おける1立方メートル(m3)あたりのマイクロプラスチックの個数で、地点ごとの比較に用いられる。
本調査のマイクロプラスチックの総計と採取時に測定したろ水量から、個数密度(個/m3)を算出した。
相模川水系
桂川上流の小明見橋は、桂川中~下流に比べマイクロプラスチックの個数密度が大きい結果となった。理由としては、小明見橋の上流には多くの観光施設が林立しているためマイクロプラスチックが供給されやすい環境にあることが考えられる。
富士川水系
桃林橋で13.0個/m3のマイクロプラスチックを検出した。これは、桃林橋の上流側で甲府市街を流下する支川からマイクロプラスチックが多く流入しているためと考えられる。
各調査地点で確認されたマイクロプラスチックの主な材質は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)であり、PEとPETがほとんどを占めていた。
山梨県内の河川マイクロプラスチック調査は4 年目となり、継続的にデータが蓄積され、今回の調査では、相模川水系における河川マイクロプラスチックの傾向が徐々に明らかとなってきた。調査結果の概要は次のとおりである。
相模川水系では、マイクロプラスチックの河川への供給は上流域で多く、中~下流域では少ないと推定される。
・富士川水系笛吹川の桃林橋付近では、本年度の河川マイクロプラスチックの個数密度がこれまでの調査の中で最も大きい値となった。要因としては、個数密度が比較的大きい支川が笛吹川に多く流入し、マイクロプラスチック量が多いことに加えて、天候(雨や風等)による影響が関係していると考えられるが、今回の調査では変動の要因を特定できなかった。
・調査地点周辺においては、ポイ捨てされたごみ、不法投棄された粗大ごみ、風で飛ばされる等の意図しない飛散ごみが多く確認された。
山梨県プラスチックごみ等発生抑制計画の効果が現れるまでにはある程度の時間を要することから、今後も発生抑制対策及び環境教育・普及啓発に取り組むとともに、各水系の特徴を把握しやすい調査地点においてマイクロプラスチック調査を継続して実施していくことが望ましいと考えられる。
令和4年度_山梨県河川マイクロプラスチック調査等業務_報告書(概要版)(PDF:572KB)
令和4年度_山梨県河川マイクロプラスチック調査等業務_報告書(完全版)(PDF:1,937KB)