トップ > 組織案内 > 観光文化・スポーツ部 > 山梨県立考古博物館 > その他のお知らせ・話題 > 安道寺遺跡出土品の重要文化財指定に向けた答申について
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令和7年3月21日、安道寺遺跡(甲州市)出土品は、文化審議会から重要文化財指定に向けた答申がなされました。
「深鉢形土器附深鉢形土器・深鉢形土器把手」
(山梨県安道寺遺跡土坑出土)
安道寺遺跡出土品は2015年(平成27年)に深鉢形土器3点、有孔鍔付土器1点、把手残欠4点が山梨県指定文化財に指定されていますが、このうち深鉢形土器2点、深鉢形土器把手4点を重要文化財(美術工芸品)として指定するよう答申されました。
対象となった安道寺遺跡出土・深鉢形土器は、中部高地に特有な「曽利式土器」で、四つの把手と複雑な文様から「水煙文土器」とも呼ばれています。また土坑からは、他の深鉢形土器1点と別個体の深鉢形土器把手4点が共に折り重なるように出土しており、埋納された状態を示しています。これらは優れた形状と複雑な模様で縄文時代の造形技術の極致を示し、その出土状況は縄文土器の儀礼的利用の好例として学術的価値を高く評価され、今回の答申に至りました。
今回対象となった資料は、文化庁主催の「新指定国宝・重要文化財」展(会場:京都文化博物館)に出展のため、当館での展示は令和7年5月以降を予定しております。
今後の展示等は詳細が決定次第、ホームページ等でお知らせいたします。
山梨県立考古博物館
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