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ページID:117820更新日:2024年10月18日
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令和6年(2024)に十三行(シーサンハン)博物館から当館との博物館交流を促進するため古代体験イベント「2024新北市国際考古論壇(国際考古フォーラム)」、「2024新北市考古生活節(考古体験フェスティバル)」への招聘があり、当館から学芸員2名(学芸課長の野代、学芸担当リーダーの柴田)が参加しました。
十三行博物館は台北市に隣接する新北市八里区にあり、2003年にオープンした台湾北部では最大の考古学博物館です。今から約2,000年前の鉄器時代を代表する国定遺跡「十三行遺跡」にあるフィールドミュージアムです。スタッフは20名ほどですが、調査研究部門は総統府直属の中央研究院が担当し2名が配置されています。学校や外国人対応などボランティア活動も活発です。
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4月15日イベントに先行して記者発表会が行われ、新北市長ほか開催関係者とリモートで当館館長が挨拶を交わしました。
4月18日に十三行博物館の講堂を会場に開催されました。今回のフォーラムでは「考古学と動物」がテーマとなっており、当館からは「山梨県における縄文時代の動物意匠について」の演題で野代が発表しました。人類動物がどの様に繋がり、考古資料などから考察していこうというものです。台湾先住民の文化の中にも土器に蛇を装飾したりするものもあり、文化的共通性からたくさんの質問をいただきました。145人が参加しました。
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4月20・21日の両日、十三行博物館のある新北考古公園を会場に開催されました。新北市主催ですが台湾全土に向けて広報をしている大規模なイベントです。開会式では副市長、議員も列席し台湾内の博物館を中心に、台湾大学をはじめとする考古学系大学、招聘された韓国や日本(宮崎県立西都原考古博物館、兵庫県立考古博物館)などのたくさんの体験ブースが並びワークショップの見本市のような状況でした。このほか、飲食関係の出店もあり一大フェスティバルです。台湾の人々の関心は高く約40,000人が参加しました。
当館では磨いて鏡を仕上げるミニミニ青銅鏡作り体験と縄文土器をARで触れる体験をしました。現地のスタッフの協力もあり大成功でした。ARは台湾の暑さに負けてしまいトラブル続出でしたが、議員さんや大学生など多くの方に関心を持っていただきました。
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イベントに参加して多くの方々との出会いがありました。十三行博物館のスタッフをはじめ、台湾各地の博物館関係者、考古学を学んでいる学生、考古学や日本の文化が好きな方など、たくさんの方から声をかけていただきました。日本語でお礼を言って帰っていく方、山梨県にも行ってみたいと言ってくれる方など参加者のマナーも最高で友好的なひと時を満喫しました。
今後、これを機会に十三行博物館を軸に台湾の博物館や大学、韓国の博物館などとネットワークが広がっていけたらいいなと思っております。
多感謝十三行博物館和台灣的大家。
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県立考古博物館
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