トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0008大木戸遺跡
ページID:4510更新日:2017年6月13日
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甲州市の遺跡
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大木戸遺跡〔おおきどいせき〕大木戸遺跡は、塩山東バイパス建設のため、平成10~11(1998~1999)年度・平成14(2003)年度に発掘調査が行われました。遺跡では、縄文時代前期・中期・平安時代の集落跡が確認されました。とくに縄文時代前期には、台地上に集落跡が展開し、台地下の谷部分には多数の遺物が廃棄されており、当時の人々の土地利用の様子を知ることができます。
所在地:甲州市塩山熊野(旧塩山市) 時代:縄文時代前期・中期・平安時代 報告書:山梨県埋蔵文化財センター調査報告書_第205集2003(平成17年)年刊 山梨県教育委員会_山梨県埋蔵文化財センター 写真大木戸遺跡の遠景(南から) 写真遺跡の調査状況 出土した遺物遺跡からは造形美豊かな土器や、さまざまな石材を用いた石器が多数出土しています。とくに水晶製の石器は、この地域の縄文時代の遺跡から数多く見つかっています。水晶はとても硬い石材で、加工するには手間も時間もかかりますが、この地域の人々はそれを石器に加工する高い技術を持っていたことを知ることができます。
近年、山梨学院大学の十菱研究室の継続的な調査・研究によって、水晶製の石器についての解明が進められています。 写真水晶製の石鏃 |