トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0009横針前久保遺跡
ページID:4581更新日:2017年6月13日
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北杜市の遺跡
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横針前久保遺跡は、八ヶ岳の裾野の西向き斜面にある、山梨県最古級の旧石器時代の遺跡です。中央自動車道の八ヶ岳パーキングエリアの改築工事に先立って、発掘調査が行われました。
所在地:北杜市長坂町白井沢字横針 時代:旧石器時代 報告書:山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第176集2000年(平成12年)刊 調査機関:山梨県教育委員会山梨県埋蔵文化財センター 出土した遺物左:刃部磨製石斧(タテ7cm×ヨコ3cm)右:ナイフ型石器(タテ5cm×ヨコ3cm)
横針前久保遺跡には、約3万年前から出現した「ナイフ形石器」や、それと共に出土することの多い「刃部磨製石斧」がみられます。またここから出土した炭化物を炭素年代測定法によって測定した結果、3~4万年前の遺跡であると推定されます。 「刃部磨製石斧」は木の伐採や加工、動物の解体や皮なめしに用いられていたと考えられます。ナウマンゾウやオオツノシカなどの大型動物が姿を消すのと同時期にほぼ消滅してしまうことからも、とくに大型動物の解体の道具であったとという見方があります。 近くには湧水(弁天池)もあり、水を求めて集まる動物を狩るのに適した場所だったのでしょう。 上り線(東京方面)のパーキングエリアの外壁には、当時の生活の様子を描いた5枚組の壁画があります。
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