トップ > 組織案内 > 観光文化・スポーツ部 > 山梨県埋蔵文化財センター > まいぶん用語集 > まいぶん用語集_さ行 > まいぶん用語集_石鏃
ページID:71945更新日:2017年6月16日
ここから本文です。
索引
あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら行わ行 |
矢の先端部、実際に狙った対象に刺さる部分を『矢じり(鏃)』といいますが、その『鏃』を鉱物から作ったものを『石鏃』といいます。大きさは1cmから大きくても5cm足らず。素材として、黒曜石、硅岩、硬質頁岩、サヌカイトなど様々ありますが、固くとも打ち欠きやすいものが使われました。打製石器の一種ですが、国や地域によっては磨製のものもあったようです。 形も矢柄(やがら)に取り付ける突起「茎(なかご)」の有無で、無茎鏃・有茎鏃、茎の判然としないものは中間族としてその形から、柳葉鏃・菱形鏃に分けられます。 日本にでは、縄文時代・弥生時代おいて盛んにつくられ使われました。古い時代には主に狩猟用ですが、後年では戦闘用にも用いられたようです。
長峰砦跡(上野原市大椚)から出土した、縄文時代の黒曜石でできた石鏃
|