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ページID:4533更新日:2016年2月25日
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北杜市の遺跡
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天神遺跡は北杜市大泉町にある縄文時代・平安時代の遺跡です。県営圃場整備事業に先立ち発掘調査をおこないました。縄文時代前期・中期、平安時代の集落の跡です。
所在地:北杜市大泉町 時代:縄文・平安時代 報告書:山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第97集1994(平成6)年刊行 調査機関:山梨県教育委員会・山梨県埋蔵文化財センター 〔写真〕左:天神遺跡全景右:発掘調査のようす 出土した遺物〔写真〕左:硬玉製大珠右:硬玉製大珠の出土状況
天神遺跡からは、多種多様の石器や土器が発見されました。 硬玉は新潟県の糸魚川流域に産地があり、手にいれることは容易ではなかったと思われます。しかし中部関東地方のみならず近畿地方や東北地方にまで運ばれており、太古の人々にとって大変魅力あるものであったことがうかがえます。天神遺跡からは大珠を加工する工具が発見されておらず製品として持ち込まれたことも考えられます。 硬玉の原産地から消費地(天神遺跡など)への流通経路や、硬い硬玉を加工する技術がどのように伝わっていったのかは、まだ今後の研究課題でもあります。
この一帯からの展望は良好で、富士山や南アルプスを一望でき、自然環境・歴史的環境に恵まれた地域です。付近には縄文時代・平安時代・中世の遺跡が多く、国指定遺跡の配石遺跡として有名な金生遺跡や中世の城館跡である谷戸城があります。
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