トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0071北田中遺跡
ページID:4464更新日:2017年6月6日
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甲州市の遺跡
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北田中遺跡(きたたなかいせき)写真左調査風景写真右土層断面
所在地甲州市勝沼町山字北田中 時代古墳時代・平安時代 発掘調査期間平成18年8月7日~9月15日 調査主体山梨県教育委員会山梨県埋蔵文化財センター
北田中遺跡は甲州市を流れる重川の南岸、かつての氾濫原の中にあります。 国道411号塩山バイパス建設事業に伴って行なわれた平成17年の試掘調査で発見され、平成18年の夏に本格的な発掘調査が行なわれました。 調査区域は国道411号と果樹園の間に挟まれており、細長い三角形状をしています。 出土した遺物写真土師器甕出土のようす
北田中遺跡では、川によって流された土が堆積してできた層の中から、古墳時代の土器が出土しました。 主な遺物としては、ほぼ完全な状態で出土した、古墳時代後期の須恵器(硬質土器)坏(つき:食器)や、同時期の土師器坏があります。 このほかにも、土器片が大量に出土しましたが、その多くは日常的な煮炊きに使われる甕(かめ)などの破片でした。
川のそばに土器が大量にあるという状況は、そこが祭祀の場であったか、または周辺の集落などからそれらの土器が流されてきたことを表しています。 北田中遺跡より出土した土器はこの辺りに住んでいた古墳時代の日常的な生活用具であることから、遺跡の周辺には人々の生活の場である集落が存在したと考えられます。 |