トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0082 中溝遺跡
ページID:4633更新日:2017年5月15日
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都留市の遺跡
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中溝遺跡(なかみぞいせき)中溝遺跡は、都留市小形山字大原地内、桂川の河岸段丘として最大級の平坦地である大原台地の中央部に位置します。これまで、1973年に圃場整備、1993年にリニア実験線建設に伴う調査が行われ、縄文時代早期終わり頃(約7,000年前)の竪穴住居跡、縄文時代中期中葉の集落跡が発見されました。今回は1993年の調査でみつかった縄文時代早期の竪穴住居跡の出土の耳飾りについて紹介します。 写真中溝遺跡で発見された縄文時代早期の竪穴住居跡
所在地:都留市小形山字大原地内 時代:縄文時代、奈良時代 報告書:山梨県埋蔵文化財センター発掘調査報告書第115集1996(平成8)年刊 山梨県埋蔵文化財センター 縄文時代早期の耳飾り写真縄文時代早期の竪穴住居跡から出土した耳飾り 図耳飾りの復元図
縄文時代早期の竪穴住居跡からは土器や石器とともに滑石製の耳飾りが出土しました。出土した耳飾りは破片でしたが、図のように直径2cmほどの環状で、切れ目が一ヶ所入った形をしていたと考えられます。この耳飾りは形が古代中国の玉器である「玦」に類似していることから「玦状耳飾(けつじょうみみかざり)」と呼ばれています。 この「玦状耳飾」はこれまで、全国的にみて縄文時代早期終わりごろからその存在が確認されていて、日本最古級に位置づけられます。 写真の玦状耳飾は、現在、考古博物館の常設展示室で展示公開されています。
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