トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0105 石橋北屋敷(いしばしきたやしき)遺跡 南アルプス市
ページID:4437更新日:2017年6月13日
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写真中世の道路跡
石橋北屋敷〔いしばしきたやしき〕遺跡は、御勅使川扇状地の北端部にあたる南アルプス市(旧八田村)野牛島地区にあります。この遺跡は、一般国道52号(甲西バイパス道路)・中部横断自動車道の建設工事に先立って平成9年度と10年度に発掘調査が行われ、奈良時代から中世にかけての竪穴住居跡や掘立柱建物跡、中世の道路跡、中世から近世の溝、縄文時代から中世にかけての土坑などが発見されました。中世の道路跡は、山梨県内で初めて発見されました。
所在地山梨県南アルプス市(旧八田村)野牛島地内 報告書山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第178集「石橋北屋敷遺跡」 調査機関山梨県教育委員会(山梨県埋蔵文化財センター) 中世の道路跡と区画溝写真左区画溝の調査 写真右区画溝と遺跡周辺の区画
中世の道路跡は、幅が3.34m~5.62mあり、東西方向に走り、さらに調査区の外に伸びていました。当時の幹線道(重要な地域を結ぶ主要道路)の幅が約6mといわれていますから、この道路跡も当時としてはかなり大きな道路であったと思われます。道路跡の両側には、幅65cm~150cm、深さ15cm~39cmの側溝が掘られ、雨水を排水するとともに道路部分を区画しています。道路の両側からは一定の方位・区画で掘られた溝が発見され、道路に沿って土地が区画されていた状況がわかりました。また道路跡や区画溝の延長線上には現在の道路や田畑の区画があることから、遺跡周辺で中世の区画が現在まで引き継がれていることもわかりました。
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