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ページID:8060更新日:2017年6月16日
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笛吹市の遺跡
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境川中丸遺跡(さかいがわなかまるいせき)〔笛吹市境川町〕◎境川中丸遺跡について 境川中丸遺跡は笛吹市境川町にある遺跡で、甲府盆地南端の標高385m前後を測る台地上に位置しています。今回の発掘調査はリニア実験線建設に伴い行われているもので、6月中旬から始まりました。 ◎境川中丸遺跡A―2区から検出された遺構と遺物 A―2区は、調査区の東側を狐川が流れており、その扇状地上に位置しています。調査の結果、縄文時代と古墳時代の遺構や遺物が検出されました。 〔写真1〕境川中丸遺跡A-2区 縄文時代では、今から約6,000年前の土坑3基([写真1]手前の穴)が検出され、同時期の土器片や黒曜石製の矢じりなどが出土しています。 〔写真2〕竪穴住居跡の調査風景 〔写真3〕古墳時代の竪穴住居跡 古墳時代では、今から約1,700年前の竪穴住居跡が1軒[写真3]、詳細な時期は不明ですが、掘立柱建物跡(ほったてはしらたてものあと)と呼ばれる建物の柱の跡1棟[写真5]が検出されました。このうち、住居跡は一辺が約5.5mを測る四角い形をしており、柱を建てたと思われる4本の穴や、炉の跡などが検出されました[写真3]。また、住居内からは食物を煮炊きするために用いた甕[写真4]や、食物を貯蔵するために用いられた壺などが出土しています。 [写真4]古墳時代の竪穴住居跡から出土した甕 [写真5]古墳時代の掘立柱建物跡
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