トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0156石垣整備(天守台東面)
ページID:8066更新日:2017年5月11日
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県指定史跡甲府城跡一覧
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〈写真1〉県指定史跡甲府城跡の全景(北から) 天守台石垣は、甲府城内で一番の高台である本丸に位置する石垣です(写真1)。天守台は台形状で、西側に階段があります。平成17年の整備工事は、この石垣の東面で実施しました。天守台石垣は、階段部分の一部・穴蔵(あなぐら)・天端(てんぱ)部分(石垣の一番上の石材)を除き、1590年代に築城された当時のままの野面積(のづらづ)み石垣が残っています。 〈図1〉県指定史跡甲府城跡と調査地点 〈写真2〉補修工事前の様子 天守台東面石垣の基礎データ所在地:甲府市丸の内1丁目地内(県指定史跡甲府城跡) 時代:近世 遺構:築城期の野面積み石垣 施工期間:2005年9月6日~10月1日 施工面積:392平方メートル 調査機関:山梨県埋蔵文化財センター 報告書:山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第233集2006.3(H18)年刊行 整備工事の種類については、トピックスNo.146をご覧下さい。 補修工事の様子と施工事例〈写真2〉清掃作業〈写真3〉施工方法の検討〈写真4〉詰石補充作業 〈写真5〉詰石が欠落し支えが不十分な状態〈写真6〉左の施工後(詰石補充) 〈写真7〉詰石が欠落し不安定な状態〈写真8〉左の施工後(詰石補充) 工事では、石垣が崩れるのを防ぐために隙間に詰石を補充する作業を中心的におこないました。また、割れて危険な石材を取り除いたり、ヒビの入った石材の補強や落下してしまいそうな石の積み直しも実施しました。 石垣補修工事の手順については、トピックスNo.119をご覧下さい。 整備後の様子〈写真9〉補修工事後の天守台東面石垣 用語解説詰石(つめいし):石垣石材の間に詰める直径10cm~30cmほどの石材 野面積み:形を揃(そろ)えるための加工をほとんどしていない石材で積んだ石垣。 甲府城跡では、築城期(1590年代)の石垣にこの技法が用いられている。 関連リンク
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