トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0165竜安寺川西遺跡
ページID:8052更新日:2017年6月8日
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笛吹市の遺跡
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調査状況笛吹市境川町前間田地区にある竜安寺川西遺跡は、山梨リニア実験線の変電所建設に伴い、今年の6月から発掘調査が行われている遺跡です。現在のところ、調査予定地の約90%ほどの調査が終了し、縄文時代の竪穴住居跡4軒、土坑3基、時期不明の土坑42基、溝状遺構1条を発見しました。 竪穴住居跡の埋甕炉[まいようろ]写真(左):埋甕炉が確認された竪穴住居跡(写真右下が北側) 写真(右):口縁部がほぼ完全な形で残っていた埋甕炉 縄文時代中期前半(約4,500年前)の竪穴住居跡(4号住居跡)から、埋甕炉[まいようろ]を発見しました。埋甕炉は、住居の床面を掘って下半部を打ち欠いた土器を埋め、その内側で火を焚[た]く施設で、縄文時代中期によく見られる炉[ろ]※の形です。埋甕炉は竪穴住居跡の中央部からやや北寄りにあり、土器の縁[ふち]の部分ががほぼ完全な形で残っています。埋甕炉の周辺には赤く焼けた石が散乱していたことから、本来は土器の周囲を石で囲った石囲い埋甕炉[いしがこいまいようろ]であった可能性も考えられます。 炉【ろ】:食べ物を煮たり、暖房や明かりのために火を焚[た]いた場所のこと。 図(左):石囲い埋甕炉の復元平面図 図(右):石囲い埋甕炉の復元立面図 竜安寺川西遺跡の発掘調査は終盤にさしかかっており、11月末日には現地での調査を終了する予定です。 次の遺跡トピックスへ|遺跡トピックス一覧へ|一つ前の遺跡トピックスへ
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