トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0173二之宮遺跡
ページID:21852更新日:2017年5月9日
ここから本文です。
笛吹市の遺跡
|
二之宮遺跡について場所:笛吹市御坂町二之宮 時代:縄文~平安時代 報告書:山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第23集 調査期間:1979~1981年 二之宮遺跡は、現在の中央自動車道の建設に伴い発掘調査が行われました。 甑(こしき)と長胴甕(ちょうどうがめ)集落跡から発見された多くの土器の中から、今回は写真の2つを選びました。この2つの土器をどのように組み合わせて食材をふかしていたのでしょうか。まず、カマドに長胴甕(ちょうどうがめ)をのせ、お湯を沸(わ)かし、その上に甑(こしき)をのせます。ここでは写っていませんが、甑には底(そこ)がないので、スノコなどをはめ、食材が落ちないようにしてから使ったと考えられます。 写真左:甑(こしき)写真右:長胴甕(ちょうどうがめ) カマドを使い米をふかす(むす)という調理法は、赤飯(せきはん)などふかして食べる文化として現在にも残っています。土器が金属のナベ、甑はセイロ・むし器、かまどはガス・IHへと道具は便利な物へ変化しましたが原理はそのままです。薪(たきぎ)を使い、火をコントロールしながら調理するという意味では、当時の方がすぐれた生活の術(すべ)を持っていました。
次の遺跡トピックスへ|遺跡トピックス一覧へ|一つ前の遺跡トピックスへ
|