トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 遺跡トピックスNo.0174美通(みとおし)遺跡(都留市)
ページID:21858更新日:2017年5月18日
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都留市の遺跡
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猿橋溶岩(さるはしようがん)と集石土坑都留市井倉の美通遺跡は、2008年10月から2009年1月にかけて、発掘調査が行われました。縄文時代早期から中期(今から約7,000年前から4,000年前)までを中心とした遺構・遺物が発見されています。中でも眼を引くのは、富士山から流れてきた溶岩です。 (写真)猿橋溶岩 (写真)縄状(なわじょう)溶岩により、画面右から左に溶岩が流れたことがわかります。 多彩な集石土坑(1)美通遺跡の発掘調査では、7基の集石土坑が発見されました。 1号集石土坑は、穴の中に石がすきまなく詰められていました。 (写真)左:1号集石土坑発見右:上から見た1号集石土坑 (写真)横から見た1号集石土坑の断面 多彩な集石土坑(2)3号集石土坑は、1号集石土坑と同じに、穴の中に石が詰められていましたが、下の方には、比較的小さめの石が詰められており、さらにその下には、溶岩片や大きめの平たい石が敷かれたようになっていました。 (写真)左:3号集石土坑上部右:3号集石土坑下部 多彩な集石土坑(3)6号集石土坑は、発見された状態は1・3号集石土坑と似ていますが、底に大きめの平らな石が巡るように敷かれています。 (写真)左:上から見た6号集石土坑右:6号集石土坑の下部 1・3・6号集石土坑は、川原石が主体となっていますが、このほかに溶岩片を主体としたものや、底に豆粒くらいの小さい丸石が敷かれたようになっているものなどがあります。 今後の整理作業で、これらの集石土坑の秘密を解き明かしていければと思います。
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