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ページID:23722更新日:2017年6月8日
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県指定史跡甲府城跡一覧
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甲府城跡保存活用等調査検討委員会の調査成果を中心に紹介します。絵図から築城期(今から約410年前)の建物配置や外観、旧幹線道路のルート、勤番支配時代(今から約290年前)の城下町の土地利用状況、各時期における建物の変遷など今まで解明されていなかった部分についてパネルで紹介し、また築城初期に高層建物建築の存在を裏付ける大型金箔鯱瓦や建物の存在を示す金箔瓦なども展示します。
展示会期間平成21年4月10日(金曜日)から4月19日(日曜日) 開館時間午前9時~午後5時(但し、入場は4時30分まで) (10~11日は午後8時まで開館) 会場舞鶴城公園稲荷いなり櫓やぐら(入場無料) 問い合わせ山梨県埋蔵文化財センターTel055-266-3016
記念講演会演題絵図から見た甲府城のすがた-京大絵図を中心に-』 日時4月12日(日曜日)午前10時30分~12時 場所恩賜林記念館2階大講堂(入場無料) 講師元甲府城跡保存活用等調査検討委員会事務局平山優 展示概要とみどころ山梨県教育委員会では、甲府城跡保存活用等調査検討委員会を平成17年度より発足し、城郭絵図をはじめとする文献や出土瓦などの調査から、かつて存在していた建物の検討を行ってまいりました。 今回の展示は、四ヵ年にわたる調査の結果、明らかとなった研究成果について公開するものです。1590年代(文禄・慶長年間)の築城以降、長い歴史を育んできた甲府城と城下町ですが、その築城期の正確な歴史や姿を知る資料があまり発見されていないのが現状です。小さな成果ですが、私たちの甲府城を身近に感じ、そしてかつての雄姿をこれらの資料から思い巡らせていただく機会となることを願っております。 新発見絵図パネル(京都大学所蔵資料)・・・1650(慶安3)年以前の様子が描かれた甲府城絵図や、勤番支配時代の土地利用が記された城下絵図。 城内建物分布パネル(絵図から探る)・・・各時代を通して城内にはどのような建物が存在したのか。 金箔鯱瓦と金箔瓦・・・甲府城築城初期に存在した高層建築建物等の存在を示す根拠となる資料を公開。 ハンズオンコーナー(出土品に触れてみよう)・・・甲府城から出土した遺物に触れてみよう。 特設展示(石工・鍛冶道具)・・・石垣を作った石工さんの道具とその道具を調整した鍛冶工さんの道具はどんなものだったのか。 築城期の金箔違鷹羽紋軒丸瓦展示予定資料の一つを紹介します。 織豊期(しょくほうき)の城郭から大名の家紋瓦が発見される例は少ないです。しかし甲府城からは鬼瓦や飾(かざり)瓦かわら、軒丸瓦に自家紋を付けたものがあることが知られています。近年の再整理に伴い金箔が付いた浅野家の紋(違「ちがい」鷹羽「たかのは」)瓦も発見されました。ここに紹介する軒丸瓦は、軒に面する瓦当面がとてもきれいに整形されています。金箔は、安土城の瓦のように凹面に施されているのではなく、大阪城の瓦のように凸面に施されているのが特徴です。こうした資料から豊臣家における浅野氏への位置づけや甲府城の性格など往時の政治的な背景を考えていく上でとても興味深い資料です。そこに豊臣政権を支える要衝ようしょうとしての甲府城の姿が窺うかがえます。 展示会のパンフレット
※この展示会・講演会は終了しました。
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