トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0211上の平方形周溝墓群
ページID:27689更新日:2017年5月19日
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曽根丘陵公園の遺跡0028国指定史跡銚子塚古墳-保存修理事業1-0040国指定史跡銚子塚古墳-保存修理事業2-0045国指定史跡銚子塚古墳-保存修理事業3-0096国指定史跡銚子塚古墳-立柱-0103国指定史跡銚子塚古墳-木製品-0110国指定史跡銚子塚古墳-火きりんぼう-0159国指定史跡銚子塚古墳-木-0318国指定史跡銚子塚古墳-鼉龍鏡-0335国指定史跡銚子塚古墳-立柱2-0374国指定史跡銚子塚古墳-壺形埴輪-0407国指定史跡銚子塚古墳-突出部と周濠区画帯-0391国指定史跡大丸山古墳-雪におおわれた前方後円墳-0126稲荷塚古墳-銀象眼大刀-03334月の中道古墳群-0388かんかん塚古墳-県内最古の馬具-0067立石遺跡-山梨最古の旧石器-0211上の平遺跡-方形周溝墓群-0299上の平遺跡-地震の痕跡-0097東山北遺跡-火打ち金-0192東山北遺跡-方形周構墓-0290東山北遺跡-ウマの歯と骨-0353東山北遺跡-鉄製品-0247東山南遺跡-把手付椀-0414鍋弦塚と『東山の碑』- |
上の平遺跡は、考古博物館・埋蔵文化財センターのある甲斐風土記の丘・曽根丘陵公園の南側一帯に広がる遺跡で、曽根丘陵のほぼ中央部、標高330mの台地上に位置しています。公園の整備事業、および町道の改良工事に伴い、1979(昭和54)年の第1次調査以来、1998(平成10)年までに7次にわたり発掘調査が行われています。 そして今年は、最初の発掘調査からちょうど30年という節目を迎え、考古博物館では現在、特別展「卑弥呼時代の黄泉(よみ)世界~上の平方形周溝墓群発掘30周年~」を開催しています(11月29日まで)。全国各地の弥生時代の墓制を取り上げ、山梨と比較しながら弥生時代の社会について考えるという内容です。普段なかなか見ることができない各地の貴重な出土品を、この機会にぜひご覧ください。
第29集:1987(S62)年、第59集:1991(H3)年、第94集:1994(H6)年、第173集:1999(H11)年
方形周溝墓広場 方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)と土器「方形周溝墓」は、墓のまわりに溝を四角(方形)に掘って区画し、その内部に土を盛って墳丘(ふんきゅう)を造り遺体の埋葬を行うもので、弥生時代前期に近畿地方で出現した墓制と考えられています。しかし朝鮮半島においても発見されており、その起源についてははっきりしなくなっています。 1号方形周溝墓の壺の出土状況 出土した土器には、最大規模の1号方形周溝墓(30m×23.5m)の周溝から出土した高さ約80cmもある大型壺をはじめ、大小の壺・高杯(たかつき)・鉢(はち)などが各方形周溝墓から出土しています。特に壺は、口縁部の形態や付けられた文様から、駿河(静岡県東部)と相模(神奈川県西部)の影響が強く見られ、人々の交流の様子がうかがえます。
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