トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0271金生遺跡
ページID:34821更新日:2017年5月24日
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金生遺跡は、八ヶ岳南麓の標高770m付近の尾根上に位置しています。県営圃場整備事業に先立ち、1980年(昭和55年)に発掘調査が行われ、縄文時代のムラの跡と戦国時代の城館跡に関連する部分が発見されました。特に後者については、県指定史跡「深草館跡」の外郭部と見ることができるようです。今回は、この遺跡の戦国時代の遺構から出土した水滴について紹介したいと思います。 写真:調査風景 所在地北杜市大泉町谷戸字金生 時代縄文時代前期~晩期、平安時代、中世 調査機関山梨県埋蔵文化財センター 報告書山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第39集金生遺跡1.(中世編) 鉄釉兎形水滴写真:鉄釉兎形水滴 水滴は、毛筆で文字を書くときに硯に注ぐ水を入れておくための容器です。器には二つの水孔(口と背中)があり、背中の水孔を指の腹で開閉させながら一滴二滴と水を滴(た)らすことで、水の量を調節することが可能です。 現在では、水滴の代わりにスポイトが使用されることが多いですが、金生遺跡からは16世紀の瀬戸・美濃焼の兎形と蟹形の2種類の水滴が確認されています。 いったいどのような人がこれを使ったのでしょうか?当時はかなり高価で貴重なものであったと思われます。 新年干支展写真:新年干支展 1月2日より県立考古博物館で、今回紹介した鉄釉兎形水滴をはじめ、平成23年の干支である卯年(ウサギ)にちなんだ収蔵品のミニ展示を行っています。 新年干支展は1月30日(日曜日)までとなっておりますので、ぜひ足をお運びください。
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