トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 遺跡トピックスNo.0393上野原遺跡〔うえのはらいせき〕?水煙土器?(甲府市)
ページID:59844更新日:2017年5月9日
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甲府市の遺跡甲府城跡、甲府城下町、曽根丘陵公園を除きます。 0016岩清水遺跡-古式須恵器-0042円楽寺-六角堂-0044円楽寺-六角堂石塔群-0197円楽寺-行者堂と富士山-0061富士見一丁目遺跡-田んぼ-0361富士見一丁目遺跡-プラ箱でつくったお米の量と県内の最も小さな区画された水田-0086知ろう山梨の歴史!山梨の遺跡展2007特集-0087知ろう山梨の歴史!山梨の遺跡展2007特集-0140榎田遺跡-壷型土器-0205榎田遺跡-スプーン状土製品-0255榎田遺跡-装飾器台-0321榎田遺跡-甑-0152八幡神社遺跡-発掘調査速報-0162八幡神社遺跡-発掘調査速報第2弾-0191八幡神社遺跡-整理調査速報-0207八幡神社遺跡-整理調査速報2-0223八幡神社遺跡-整理調査速報3-0185米倉山B遺跡-山梨最古の須恵器-0222米倉山B遺跡ー「貸泉」-0309米倉山B遺跡-二重口縁壺-0187上野原遺跡-古道‘中道往還’-0393上野原遺跡-水煙土器-0238音羽遺跡-転用硯-0266音羽遺跡-磨製石鏃-0246菖蒲池遺跡-弥生時代のお墓-0021塩部遺跡-人形木製品-0268塩部遺跡-日本最古級のウマ-0381塩部遺跡-山梨県内の戦争遺跡-0383県指定史跡加牟那塚古墳-古墳のデータと石室-0402大坪遺跡-調査速報-0411久保田・道々芽木遺跡- |
上野原遺跡は、旧中道町にある遺跡です。 一帯には、上の平遺跡をはじめとして多くの遺跡が集中しています。 今回紹介する上野原遺跡は、周辺で土器などが拾えたことから、早くからその存在が知られていました。縄文時代のほか、古道‘中道往還’(静岡方面と甲府盆地とを結ぶ道)が遺跡内を通過しており、古くから継続的に重要な地域であったことを物語っています(遺跡トピックスNo.0187古道・中道往還)。 写真:上野原遺跡周辺の様子。奥は「右左口宿」(写真は平成6年調査時) 遺跡名:上野原遺跡 時代:縄文時代中期 所在地:山梨県甲府市右左口(うばぐち)町 報告書:山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第19集 山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第122集 調査機関:中道町右左口遺跡発掘調査団 中道町教育委員会 山梨県埋蔵文化財センター 水煙土器ってどんな土器?上野原遺跡から見つかった水煙土器 上野原遺跡は、昭和46年、昭和59年、平成6年、平成8年にそれぞれ調査が行われていますが、上の写真は、昭和46年の調査で発見された縄文時代中期(今から約5,000年前)の土器です。 このような形の土器は、上部に4つ付いた突起の様子から、水けむりに例えて「水煙土器(すいえんどき)」と呼ばれています。これに対して、新潟県などで見つかっているのが、教科書などでもおなじみの「火焔土器(かえんどき)」です。このように「水煙土器」と「火焔土器」は水と火の対比で語られることもあります。 旧中道町のマンホールのふた この土器は、旧中道町(現甲府市)のマンホールのふたのデザインにも使われているんですよ! 考古博物館周辺でも見られるので、博物館にお越しの際には是非本物を見てくださいね。車には十分に気をつけて・・・ 地域の遺跡を授業に活かす上野原遺跡の水煙土器を教室に持ち込んでの出前授業 当センターでは、県内の学校へ出前授業をお届けしています。 内容は、土器作り・勾玉作り・火起こしなどさまざまな体験メニューをご用意しています。 また、学校の近くの遺跡から見つかった本物の出土品を教室に持ち込んだ授業も行なっています。 ここで紹介した上野原遺跡の水煙土器は、地元の甲府市立中道南小の出前授業で、みなさんに見てもらいました。 博物館ではなかなか触ることのできない土器を、みなさんの教室へ―― 年間を通じて各種出前授業を受け付けておりますので、ぜひ当センターへ連絡をください! |