ページID:115712更新日:2024年5月22日
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今年度の課題
あけぼの医療福祉センター
所長 畠山 和男
令和5年度には「所長あいさつ」の更新に手がつかず、失礼致しました。
実は、令和5年9月から県障害福祉課や有識者等を交えて、当センターの「あり方検討委員会」が開催されております。当センターの主要な業務は、障害のある皆さんへ良質な医療・療育を提供することです。しかし、発達障害を始めとする障害の多様化や障害のある方々や県民の皆さんが求めるものの変化を鑑み、改めて当センターに求められるサービスと担うべき役割を明らかにして、今後の運営に生かそうとするものです。この秋には、同委員会から意見書がまとめられる予定となっておりますが、当センターとしては、それを待たずに取り組めることから徐々に始めて行こうと思っております。
また、With Corona体制への移行も継続して取り組まなければなりません。新型コロナ感染症は、令和5年5月に感染症法上の分類が5類に移行されましたが、その後も第9波(令和5年5月~11月)と第10波(令和5年12月~翌年4月)の流行がみられました。しかし、全体的には落ち着きを見せているようですので、昨年7月には入浴回数を週2回から3回に戻し、利用者やご家族から喜んでいただきました。今後も診療および療育活動や面会等について、規制の緩和を進めて参りたいと考えております。
今年度の目標として、「重症児者(医療的ケア児者)とその家族を社会全体で支える」ことを挙げました。当事者や専門職だけでなく、すべての皆さんに重症心身障害・医療的ケアについて関心や知識を持っていただき、地域社会全体で当事者とご家族を支えることが、今後ますます重要になります。当センターは、県内2ヵ所に開設された医療的ケア児支援センターとともに、研修や啓発活動等を通して支援して参りたいと考えております。
今年度も当センターに忌憚のないご意見やご要望をいただきますようお願い申し上げます。
(令和6年5月)