ページID:33102更新日:2024年7月8日
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まつ毛1本ずつに接着剤で人工のまつ毛を付けるまつ毛エクステンション
増加の原因としては、まつ毛エクステの店舗数が急増し、それに伴い、施術水準の低い店舗が増加していること、まつ毛エクステに使用される接着剤は、配合成分に関する表示に法的義務がないため成分不明のものがあり、目に入った場合やアレルギーに対する対応も示されていないこと等が考えられます。
目及び目元は、皮膚が薄く、粘膜と接しているので非常にデリケートな部分であります。まつ毛エクステはその粘膜に接して生えているまつ毛に人工毛を瞬間接着剤等で接着する施術です。接着剤等の化学物質を目の近くで使うこと、異物を貼り付けること、目元で細かな長時間の作業を行うことなど、目には危険や負担を伴う行為です。
危険性を理解し、本当に大丈夫かよく考えてから受けましょう。
店舗数の増加とともに、施術水準の低い店舗が増加しており、中には有資格者がいない店も存在しています。まつ毛エクステは、美容師法に基づく美容行為であると国から示されておりますので、施術を受ける場合は、必ず美容師がいるお店(美容所・美容院)で美容師さんにしてもらいましょう。
医師の診察を受けても、症状だけでは原因がわからず、医師にも単に原因不明の結膜炎やアレルギーとして投薬治療で終わってしまうこともあります。
まつ毛エクステで施術を受けたことをきちんと医師に告げて診察を受けましょう。
シルクやナイロン製の人工毛を専用の接着剤で自分のまつ毛につけることをいう。自分のまつ毛を2~3本ずつ束にして人工毛を付けるものと、まつ毛1本ずつにつけるタイプとがある。長さやカールの具合、本数等を選ぶことができるので、つけまつ毛(まつ毛を長く見せるために使用される、人工毛をまつ毛状に並べて作った毛の束。)よりも自然に仕上がると言われている。3~4週間で付け直さなければならない。
まつ毛エクステは、美容師法に基づく美容行為であると国から示されておりますので、まつ毛エクステの施術を行う場合は、美容所の届け出を行い、施術は美容師が行いましょう。
美容所の開設に関する手続きは所在地を管轄する保健所へお問い合わせください。
まつ毛エクステを行うには、取り扱う接着剤等の素材や、目や目元の人体について等、さまざまな知識と高度な技術が必要とされます。美容資格を持っていてもこれらの知識や技術的な訓練を受けていなければ危害は生じやすくなります。危害の防止のため知識や技術の向上に努めましょう。
トラブル発生時の対応がよくない施設も、残念ながら多くなってきております。まつ毛エクステはその部位や施術の内容から、危害が生じやすいと考えられますので、責任もって対応できるよう、日頃から、それらを想定した対応方法を検討しておくようお願いします。