ページID:57547更新日:2024年8月29日
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県では、北杜市明野町の山梨県環境整備センター(明野最終処分場)について閉鎖を決定しました。
県民の皆さまに、センターを閉鎖するに至った経緯や多額の赤字が生じる理由などについてご説明いたします。
北杜市明野町の環境整備センターについては、11月定例県議会において、施設を閉鎖せざるを得ない事情や、約55億円の赤字が見込まれる収支見通しなどをご説明し、ご議論を賜ってきたところでございます。
センターは、平成5年当時、全国的に産業廃棄物の最終処分場が著しく不足する中、産業界などからの強い要請を受け、県内において産業廃棄物を適正に処理できるよう整備が進められ、構想から15年余を経て平成21年5月に操業を開始いたしました。
しかしながら、景気悪化の影響やリサイクルの進展などにより、産業廃棄物の最終処分量が大幅に減少したことなどから、センターは、当初計画に沿った搬入量が確保できず、多額の赤字が見込まれることとなりました。
私としては、センターは地元をはじめ県民の皆さまのご理解とご協力をいただき整備したものでありますので、操業開始後4年間、できる限り搬入量を増やし施設の有効活用を図るべく努力をしてまいりました。
しかしながら、漏水検知システムの異常検知という、本来あってはならないトラブルが2度にわたって発生し、施設の閉鎖を余儀なくされることとなりました。
今般、このような形で閉鎖せざるを得なくなったことは痛恨の極みであり、多額の赤字が生じることと併せ、あらためて、県民の皆さまに対して心からおわびを申し上げます。
閉鎖後のセンターについては、安全性に十分配慮しながら汚水処理などの維持管理を適切に行うとともに、可能な限り赤字額を縮減できるよう最大限の努力を行ってまいります。
(平成25年12月13日11月定例県議会知事発言要旨)
山梨県知事横内正明