ページID:57549更新日:2024年8月29日

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センターの運営状況

センターは、平成21年5月に操業を開始しましたが、折からの経済不況やリサイクルの進展などに伴い、産業廃棄物の最終処分量が減少したことにより、開業当初から、廃棄物の搬入量が開業前に策定した収支計画を大幅に下回りました。このため、廃棄物の搬入量増加に向け、県は、センターを運営している環境整備事業団と共に、県内の廃棄物処理業者へセンターの活用を働きかけるなどの取り組みを行い、その結果、平成22年7月ごろからは搬入量が着実に増加しました。(図1)

こうした中、平成22年10月に1度目の漏水検知システムの異常検知が発生し、原因究明調査や損傷が生じた上層遮水シートの補修などのために1年半近くの間、廃棄物の搬入を停止しましたが、調査結果を踏まえ、他の箇所に損傷がある可能性は極めて低いと判断し、平成24年3月に搬入を再開しました。

搬入再開後は、再び廃棄物が着実に搬入されるようになりましたが、平成24年12月に2度目の異常検知が発生したため、再度、廃棄物の搬入を停止し、事業団では、学識経験者などで構成する調査委員会を設置し原因究明調査を行いました。平成25年7月29日に報告された調査結果の概要は図2のとおりです。

図1.センターへの搬入状況

図2.2度目の漏水検知システムの異常検知に関する調査結果

異常検知の原因

施工過程において、漏水検知システムの銅線交点部に瞬間的に強い荷重がかかったことにより、上層遮水シートに微小な損傷が生じ、この損傷を介して電流が流れたことが原因である。

上層遮水シートの損傷

施設の安全性

上層遮水シートの損傷箇所からの汚水漏れの形跡は認められず、また、地下水の水質分析結果にも異常はなく、施設全体の安全性は保たれている。

調査結果を踏まえた考察

センターの埋立地においては、同様の損傷が他にも発生している可能性を完全に否定することはできず、今後の廃棄物の埋め立てに伴い、再び異常が検知される可能性は完全には否定できない。

異常検知が発生した場合、廃棄物の搬入を長期間停止するなど、センターの管理運営に多大な負担と支障を及ぼすと推測される。

漏水検知システムの仕組み

センターで導入している漏水検知システムは、上層の遮水シートを挟んで測定電線(銅線)が格子状に配線されています。

万が一、上層の遮水シートが損傷し、汚水漏れが生じた場合には、損傷箇所を通じて上下の電線間に電流が流れるため、その電流を測定することにより汚水漏れを検知し、その位置を特定することができます。

センターで2度にわたり発生した漏水検知システムの異常検知では、汚水漏れがないのに検知していました。

漏水検知システムの仕組み

 

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山梨県環境・エネルギー部環境整備課 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1515   ファクス番号:055(223)1507

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