ページID:89684更新日:2019年5月10日
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たばこの煙には約5,300種の化学物質が含まれていて、その中には約70種類の発がん性物質が含まれています。
平成28年8月に厚生労働省から出されたの『喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書』によると、喫煙者は以下のような疾患にかかりやすくなる(科学的根拠が十分である)とされています。
・がん(鼻腔・副鼻腔、口腔・咽頭、喉頭、食道、肺、肝臓、胃、すい臓、膀胱、子宮頚)
・脳卒中
・ニコチン依存症
・歯周病
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)、呼吸機能低下、結核(死亡)、
・虚血性心疾患
・腹部大動脈瘤
・末梢性の動脈硬化
・2型糖尿病の発症
また、妊娠・出産への影響として、早産や低出生体重・胎児発育遅延の可能性も高まるとされています。
さらに、科学的根拠は十分でないものの、生殖能力の低下や認知症、虫歯、関節リウマチの発症なども喫煙との因果関係を示唆しているとされています。
たばこの煙のうち、副流煙には主流煙の数倍の発がん物質が含まれています。
受動喫煙を望まない人々の周りで喫煙をすると、人々を不快な思いをさせるだけでなく、脳卒中、肺がん、虚血性心疾患、乳幼児突然死症候群(SIDS)、子どもの喘息などのリスクを高めることとなります。
また、厚生労働省の研究によると、日本で受動喫煙により亡くなる方は年間約15,000人にのぼるとされています。
こうした状況もあり、受動喫煙対策について規定している健康増進法が2018年7月に改正され、施設の類型・場所ごとの喫煙ルールや喫煙者の配慮義務が新たに規定されました。
→受動喫煙対策(健康増進法の改正により受動喫煙対策が強化されます)