ページID:92305更新日:2019年11月11日
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「農村の四季」を基本テーマとして、四季折々の農村の表情、農作業や生活の様子など幅広く農村の風景をとらえた写真を募集したところ、総計583点の作品をご応募いただくことができました。厚くお礼申し上げます。
厳正な審査の結果、入賞作品17点を決定したので発表します。
なお敬称は略させていただきます。
賞 |
受賞者名 |
住所 |
作品名 |
---|---|---|---|
山梨県知事賞 | 岡田 泰文 | 甲府市 | 夏雲の草原 |
審査委員長賞 | 勝俣 貢 | 富士吉田市 | 豊作に期待して |
農政部長賞 | 志村 茂雄 | 笛吹市 | さあこれから農作業 |
季節賞(春) | 内藤 均 | 南アルプス市 | 桃花爛漫 |
季節賞(夏) | 小林 俊一郎 | 静岡県伊豆の国市 | 富士山を望む桃源郷 |
季節賞(秋) | 渡辺 勝 | 忍野村 | 秋の日 |
季節賞(冬) | 井沢 雄治 | 埼玉県寄居町 | 朝光 |
入選 | 上條 哲雄 | 甲府市 | 収穫間近か |
入選 | 星野 昇三 | 甲府市 | 徳和の春祭 |
入選 | 渡邊 希美子 | 富士吉田市 | 早苗の頃 |
入選 | 野村 宗夫 | 甲府市 | 棚田の雪景 |
入選 | 岩谷 秀雄 | 甲府市 | 農繁期 |
入選 | 大柴 恵子 | 韮崎市 | 田おし作業 |
入選 | 小髙 武夫 | 甲府市 | 田おこしの里 |
入選 | 笹川 洋子 | 都留市 | とったどー |
入選 | 河口 利子 | 甲府市 | 豊年の秋 |
入選 | 佐藤 義雄 | 都留市 | 田園風景 |
白簱史朗審査委員長による応募作品全体についての講評(PDF:149KB)はこちらです。ぜひご覧ください。(下線部をクリックすると講評ページにジャンプします)
「夏雲の草原」 撮影者 岡田泰文 撮影地 北杜市高根町
〔審査委員長講評〕
八ヶ岳あたりの牧場であろうか。広い草原上に羊が群れを作り、遠く茅ヶ岳や富士山の上に美しい雲がたなびいている。実にさわやかな情景であり、山梨という国土の特徴を余すところなく表している。
強いて難を見つけるとすると、左右の牧柵が気になるので左右と下方を少しずつ切って縦位置にすると、さらに空部が広がってすばらしいものとなろう。
「豊作に期待して」 撮影者 勝俣 貢 撮影地 忍野村内野
〔審査委員長講評〕
全体にうっすらとヘイズがかかった画調が惜しまれるが、春と言うことを考えると季節を表しているともいえる。一列に並んでの田植え、遠景の富士山がマッチして値の高い作品となった。空部も三分の二ほどつめて、その分、田の水面で埋めると富士山の側映が生きてくる。その方が題名にぴったりしたかもしれないが、これはまたこれですばらしい作品である。
「さあこれから農作業」 撮影者 志村 茂雄 撮影地 北杜市武川町眞原
〔審査委員長講評〕
題名がやや状況にそぐわないのが残念。ここは「春山のもとに」とか、「春の南アルプス山麓」といったものにした方が状況にぴったりする。しかし、いかにものびやかな雰囲気にあふれ、思わず心が開かれるような気持ちとなる作品である。
「桃花爛漫」 撮影者 内藤 均 撮影地 南アルプス市小笠原
〔審査委員長講評〕
作者の地元とはいえ、ふるさとの状況をみごとに捉えている。撮り方は特に変わった点はないが、それだけに力があり、大伸しをするとグッと見る人に迫る作品だ。甲府盆地はつねにモヤが立ちこめるので、これだけクリアなチャンスを捉えるのは大変だったと思う。
「富士山を望む桃源郷」 撮影者 小林 俊一郎 撮影地 増穂町平林
〔審査委員長講評〕
桃林があるから桃源郷とはいわないが、いかにもそうしたムードを抱く山村風景といえる。前景の棚田、遠景の富士山、この里の特徴を捉えてみごとな作品とした。右方中央の車道が気になるので、もっと左下にカメラポジションを移して、田んぼを大きく入れこめば車道はかくれる。上方の空と右方を少しずつ切るとさらにバランスが良くなる。
「秋の日」 撮影者 渡辺 勝 撮影地 甲州市塩山藤木
〔審査委員長講評〕
甲州名物の枯露柿作りをテーマにとり、この里の特徴をみごとに表現した。柿の木の手入れ、消毒、取り入れ、消毒、取り入れ、皮むき、乾燥作業、そのすべてを一枚の写真で物語っている。他にも10点ほど同傾向の作品があったが、この作品は一般構成が上で、それらを押さえての受賞であった。
「朝光」 撮影者 井沢 雄治 撮影地 増穂町平林
〔審査委員長講評〕
峡南地方は、富士川の谷に沿う一帯は地勢が平坦となり、写真も平坦となり易いが、西方の山地中にある集落方面からは富士山も望め、朝夕も光が生きてくる。この写真は、前景にビニールハウスを施し、樹林上方に朝の光にかすんだ富士山を入れている。手前のハウスの空を写した美しい光、柔らかくかすんだ富士山と雲海、モチーフはたったふたつながら、いかにも山地の初冬らしい力作である。
「収穫間近か」 撮影者 上條 哲雄 撮影地 増穂町舂米
「徳和の春祭」 撮影者 星野 昇三 撮影地 山梨市三富徳和
「早苗の頃」 撮影者 渡邊 希美子 撮影地 忍野村内野
「棚田の雪景」 撮影者 野村 宗夫 撮影地 南アルプス市中野
「農繁期」 撮影者 岩谷 秀雄 撮影地 北杜市大泉町谷戸
「田おし作業」 撮影者 大柴 恵子 撮影地 北杜市須玉町比志
「田おこしの里」 撮影者 小髙 武夫 撮影地 北杜市須玉町小倉
「とったどー」 撮影者 笹川 洋子 撮影地 道志村
「豊年の秋」 撮影者 河口 利子 撮影地 忍野村忍草
「田園風景」 撮影者 佐藤 義雄 撮影地 忍野村内野
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