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ページID:7422更新日:2019年2月6日

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第2回やまなし農村風景写真コンクール審査委員長講評

講評

審査委員長 白簱史朗


第2回をむかえた本コンクールの審査は、平成20年9月16日午後1時30分より、山梨県庁・本館特別会議室において開催された。本年の応募者数221名、応募点数490点をかぞえ、昨年の第1回を大きく上まわる盛況さであった。第1回と今回における特徴は、従来の銀塩フィルムによる作品のほか、近年流行のデジタルカメラによる作品が大幅に増加したことである。
審査方法は、総作品を数回にわたってくり返し見ることにはじまり、入選点数の合計18点を大きく上まわる56点を第1次合格として選出した。
この56点をさらに数回にわたってセレクトし、4次審査でようやく18点にしぼりこんだ。これをさらに厳密に比較検討して6点をピックアップし、この6点の中から3点を選出、上位から順に山梨県知事賞、白簱史朗賞、山梨県農政部長賞として決定した。
さらに残された15点は自動的に入賞作品に組み入れた。
こうしてみると、今後に解決すべき問題が示唆されたが、それはまず、四季にわたる作品の不足である。内容的には色彩的に有利な花の季節、つまり春がもっとも多く、夏と秋は急激に数が減少し、冬の作品はほとんど無いに等しい、ということだった。これでは他県にぬきん出た山梨県の自然や農村のすべてを表現するには不足で、今後に残された大きな課題である。
個々の作品についての感想は、やはり銀塩フィルムとデジタルフォトとの色彩再現、内容表現に関しては、銀塩フィルムの方がはるかにすぐれて、入賞作品の3分の2は銀塩による作品で占められ、デジタルはただの6点のみであった。まだデジタルの色再現にラボあるいは個人が慣れていない、ということもあろうが、やはり不自然な色再現、イージーにシャッターを切ったがための対象の見つめ方の不足、構図の点で歴然と力不足だった。
来年はこのコンクールも第3回となる。来年も多くの作品を寄せられることを切望するとともに、銀塩フィルムの見直し、デジタルカメラのクオリティアップをぜひとも心がけてほしい。


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