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ページID:24757更新日:2016年2月9日
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煙(塩)硝蔵(えんしょうぐら)
【写真1】煙硝蔵の石敷き 火薬あるいは、その原料を保管した施設(火薬庫)で、当時の地表面から2mほど掘り下げた高さに石敷きの床がみつかりました。この石敷き脇からは、板材がみつかっています。この他、発掘調査では凝灰岩(ぎょうかいがん)・砂・瓦・釘が出土しました。こうした出土物は、建物部材であると考えられます。また、周辺からは、鉛のインゴットもみつかっています。 『楽只堂年録(らくしどうねんろく)』など複数の絵図には、平屋の建物が描かれています。このことから、地下1階、地上1階の建物であったことが想定されます。 煙硝蔵は、絵図によって「塩硝蔵」、「御塩硝蔵」、「焔硝蔵」など異なる漢字表記が知られています。
【写真2】現在の状況(平成20年のイベントから) 現在は、みつかった石敷きは地中に埋められていますが、この場所には砂利石が敷き詰められ場所や大きさがわかるようになっています。
所在地:稲荷曲輪内(稲荷櫓近くのトイレ北側部分) 時代:文禄慶長年間(1590~1600年代)~江戸中期(1800) 規模:東西4.8mx南北4.2m 調査:平成9年(1997)
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