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ページID:24758更新日:2016年2月9日

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甲府城跡でみつかっている井戸

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県指定史跡甲府城跡では、7基の井戸が発掘調査でみつかりました(表1)。このうち、1基は鎌倉末~室町時代のもの、もう1基は掘り途中で使われた形跡はありませんでしたが、残りの5基は江戸時代に使われていたものと考えられています。

図1のように、地面から途中までは石組みで、井戸の壁が崩れて埋もれてしまわないように工夫してありました。

発掘でみつかった井戸は、地中に埋められた状態で保存されていますが、稲荷曲輪の番所跡付近でみつかった井戸はその場所がわかるように整備されています(写真4)。この井戸は深さが6mもありました。

 

甲府城研究室_城内探検_井戸(天守)

【写真1】井戸1.(天守曲輪)

甲府城研究室_城内探検_井戸(鍛冶)

【写真2】井戸4.(鍛冶曲輪)

 

甲府城研究室_城内探検_井戸(断面図)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【図1】井戸2.(稲荷曲輪)の側面図

 

 

甲府城研究室_城内探検_井戸の場所2

【図2】井戸が発掘された場所

 

 

発掘でみつかった井戸
  場所 発掘年度 大きさ 備考
1. 天守曲輪 平成7年 内径1.6m、深さ9.5m -
2. 稲荷曲輪 平成10年 内径1.8m、深さ6m 番所跡付近でみつかる
3. 稲荷曲輪 平成2年 内径2.5x3.6mの方形 水溜として利用されたと考えられる
4. 鍛冶曲輪 平成7年 内径1.8m、深さ3.5m -
5. 鍛冶曲輪 平成6年 内径1.0m、深さ5m 幕末~明治に利用
6. 鍛冶曲輪 平成3年 1.3x1.2mの方形 鎌倉末~室町。築城時には機能せず
7. 鍛冶曲輪 平成11年 外径2.2m 未完掘の井戸

 

 

甲府城研究室_城内探検_井戸(稲荷2)

【写真3】井戸2.(稲荷曲輪)

甲府城研究室_城内探検_井戸(稲荷1)

【写真4】写真3の現在の状況

 

調査機関:山梨県埋蔵文化財センター

参考文献:山梨県埋蔵文化財センター調査報告書

第222集上巻2005.3(H17)年刊行

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このページに関するお問い合わせ先

山梨県観光文化・スポーツ部埋蔵文化財センター 
住所:〒400-1508 甲府市下曽根町923
電話番号:055(266)3016   ファクス番号:055(266)3882

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