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ページID:4351更新日:2017年6月9日
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甲府城下町の遺跡 |
これまで発掘された甲府城町遺跡については、こちらをご覧ください。 〔写真左〕現在発掘されている甲府城下町遺跡の全景(南より) 〔写真右〕測量作業風景
甲府城下町遺跡は、JR甲府駅北口に近接した地点に新しい学習拠点への建設に伴って、平成17年度に引き続き、発掘調査しています。この土地は、甲府城下町の武家屋敷地であったと考えられています。 現在は、山梨放送(YBS)の西隣の区画を調査しています。 現在、こんな遺構・遺物が出ています!遺構溝や井戸、土坑などが見つかりました。 [写真左]幅約1.2mの溝_溝は北(写真上)の方向へ続いていくと思われます。 [写真右]幅約50cmの溝_木杭が並んで出てきました。 [写真左]井戸発掘風景_深さ約2mまで掘り下げています。 [写真右]井戸の木枠_底から井戸の木枠(幅約70cm)が出てきました。 遺物陶磁器や古銭などの遺物が出土しました。 [写真左]寛永通宝_[写真右]餌猪口(えじょく)口径約3.5cm、高さ約2.0cm
餌猪口(えじょく)は、鳥かごの中で、鳥の餌や水を入れておくための容器です。 江戸時代には小鳥の飼育も行われていました。 [写真左]素焼きの灯明皿口径約5.5cm黒い部分は煤で、灯芯を置いていたところです。 [写真右]陶器製の灯明皿口径約8.3cm [写真左]陶器製の灯明皿 [写真右]灯明皿の受皿、灯明皿の下に置き、垂れた油を回収します。
灯明皿(とうみょうざら)は灯りの道具で、菜種油などの油を使用します。使い方は、灯明皿に油を注ぎ、灯芯(とうしん)に油を浸透させ、それを燃やします。灯芯は布を細かく裂いたものなどが用いられたようです。 中世以来、素焼きの皿を使っていましたが、次第に灯芯から垂れる油を受け止めるため、二つの皿を重ねて使用したり、油が染みこみにくいような陶器製の灯明皿が作られるようになりました。灯明皿と受皿はセットで使用されます。 甲府城下町遺跡を発掘してみませんか※現在は募集しておりません。山梨県埋蔵文化財センターでは、一般の方に広く遺跡に親しんでもらうため、ここで紹介した甲府城下町遺跡で発掘体験セミナーを開催します。
この機会にぜひ発掘体験に参加してみませんか。 〔写真〕甲府城下町遺跡、県営駐車場西調査区(東より) 写真奧は、17年度に発掘調査を行いました。 現在、ブルーシートに覆われている辺りを発掘体験していただく予定です。 何が出てくるか、お楽しみに。 |