トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0097 東山北遺跡
ページID:4507更新日:2017年6月13日
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曽根丘陵公園の遺跡0028国指定史跡銚子塚古墳-保存修理事業1-0040国指定史跡銚子塚古墳-保存修理事業2-0045国指定史跡銚子塚古墳-保存修理事業3-0096国指定史跡銚子塚古墳-立柱-0103国指定史跡銚子塚古墳-木製品-0110国指定史跡銚子塚古墳-火きりんぼう-0159国指定史跡銚子塚古墳-木-0318国指定史跡銚子塚古墳-鼉龍鏡-0335国指定史跡銚子塚古墳-立柱2-0374国指定史跡銚子塚古墳-壺形埴輪-0407国指定史跡銚子塚古墳-突出部と周濠区画帯-0391国指定史跡大丸山古墳-雪におおわれた前方後円墳-0126稲荷塚古墳-銀象眼大刀-03334月の中道古墳群-0388かんかん塚古墳-県内最古の馬具-0067立石遺跡-山梨最古の旧石器-0211上の平遺跡-方形周溝墓群-0299上の平遺跡-地震の痕跡-0097東山北遺跡-火打ち金-0192東山北遺跡-方形周構墓-0290東山北遺跡-ウマの歯と骨-0353東山北遺跡-鉄製品-0247東山南遺跡-把手付椀-0414鍋弦塚と『東山の碑』- |
東山北遺跡〔ひがしやまきたいせき〕東山北遺跡は、甲府盆地の南に立地する曽根丘陵の一角にあります。曽根丘陵一帯は駿河と甲斐を結ぶ交通路に近接していたこともあり、早くから人が住み始め、今から1,600年前の古墳時代前期には銚子塚古墳を初めとする墳墓が多数つくられました。 この遺跡は甲斐風土記の丘・曽根丘陵公園整備のため、平成2~4(1990~1992)年度に発掘調査がおこなわれました。遺跡では、今から1,700年前(弥生時代後期)のムラの跡や1,600年前(古墳時代前期末)のお墓の跡(方形周溝墓-ほうけいしゅうこうぼ-)などが見つかりました。またそれ以外にも、旧石器時代のナイフ型石器や縄文時代早期から後期の土器片、平安時代の火打ち金などが出土しており、近くにこれらの時代のムラの跡があったのではないかと考えられています。今回は県内でも古いと考えられる平安時代の火打ち金を取り上げます。
所在地:甲府市下向山町字東山 時代:弥生時代後期・古墳時代前期 調査機関:山梨県教育委員会 報告書:山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第79集1993年3月山梨県教育委員会 東山北遺跡出土の火打ち金について写真写真左東山北遺跡写真右米蔵山B遺跡
東山北遺跡から出土した火打ち金(写真1)は、県内で出土した火打ち金の中でも古く、平安時代のものと考えられています。上部の狭くなった部分には孔(あな)があけられており、携帯する時に紐を通して持ち歩いたようです。
火打ち金は古墳時代から使われていたようですが、県内では東山北遺跡の火打ち金にみられるように平安時代から使用されており、江戸時代には一般的な火を起こすための道具として使われていました。江戸時代の火打ち金は、本遺跡の周辺に位置する米倉山B遺跡から、江戸時代の墓に伴って数多く出土しています(写真2・3)。
現在の生活の中では、あたり前のように火を使っていますが、昔の人々にとって火打ち金は、食事を作ったり、焼畑などの農作業を行うなど、生活をする上で欠かすことのできない大切なものであったことを知る貴重な資料です。 これを落とした古代の人は、どんなに悲しかったでしょう。 昔の方法で火を起こしてみよう!!写真出前支援事業での火起こし体験
山梨県埋蔵文化財センターでは、学校での授業を支援する目的で「出前支援事業」を行っています。 出前支援事業は、県内の小・中学校及び高等学校、その他教育機関を対象に職員が実際に学校などに出向いて火起こし体験や土器作り体験など、授業のサポートをしています。 支援事業のメニューの一つである火起こし体験では、ここで紹介した火打ち金を使って、火起こしを体験することができます。
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