トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0096(銚子塚古墳、立柱)
ページID:4627更新日:2016年2月1日
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曽根丘陵公園の遺跡0028国指定史跡銚子塚古墳-保存修理事業1-0040国指定史跡銚子塚古墳-保存修理事業2-0045国指定史跡銚子塚古墳-保存修理事業3-0096国指定史跡銚子塚古墳-立柱-0103国指定史跡銚子塚古墳-木製品-0110国指定史跡銚子塚古墳-火きりんぼう-0159国指定史跡銚子塚古墳-木-0318国指定史跡銚子塚古墳-鼉龍鏡-0335国指定史跡銚子塚古墳-立柱2-0374国指定史跡銚子塚古墳-壺形埴輪-0407国指定史跡銚子塚古墳-突出部と周濠区画帯-0391国指定史跡大丸山古墳-雪におおわれた前方後円墳-0126稲荷塚古墳-銀象眼大刀-03334月の中道古墳群-0388かんかん塚古墳-県内最古の馬具-0067立石遺跡-山梨最古の旧石器-0211上の平遺跡-方形周溝墓群-0299上の平遺跡-地震の痕跡-0097東山北遺跡-火打ち金-0192東山北遺跡-方形周構墓-0290東山北遺跡-ウマの歯と骨-0353東山北遺跡-鉄製品-0247東山南遺跡-把手付椀-0414鍋弦塚と『東山の碑』- |
銚子塚古墳出土木製品(立柱他) 「発掘された日本列島2007-新発見考古速報展-」で全国展示! 黄色い丸が、立柱出土位置 銚子塚古墳は、甲府市(旧中道町)の甲斐風土記の丘・曽根丘陵公園内にある古墳時代前期(今から約1,600年以上前)の前方後円墳です。この古墳は全長169m、後円部の高さは15mもあり、後円部の中心に竪穴式石室があり、当時の豪族がここに葬(ほうむ)られていました。 銚子塚古墳は昭和5年に国指定史跡となり、昭和49年から用地買収・整備が行われ、平成13年度~平成19年度(2001~2007年度)にかけて第2次整備事業が行われています。 銚子塚古墳関連ページこれまで掲載されたトピックスには、銚子塚古墳の概要や銚子塚古墳整備事業について書かれています。そちらもぜひご覧ください。 トピックス
平成16年度の発掘調査の状況・ちょうしづか新聞昨年度開催県民の日銚子塚古墳現地説明会『国指定史跡甲斐銚子塚古墳を知ろう』 古墳後円部、裾に埋められていた立柱!〔写真〕発掘調査時の立柱
写真の立柱は、平成16年度(2004年度)の調査で発見されたもので、銚子塚古墳後円部の墳丘裾に垂直に埋められていました。4世紀の前期古墳の裾から、このような立柱が発見されたのは、全国的にも例がないものとして注目されています。 また、この周辺からマツリに使われたと思われる円盤状木製品等が出土しているので、この立柱もマツリに使われたものと考えられます(その他の木製品は、またの機会に改めて紹介します)。 通常、木製品は地中ではたちまち腐ってなくなるものですが、幸いこの場所は古墳の濠の中で水位が高く、水に浸かった状態だったので、現代まで鮮やかな木の肌を残していました。 立柱の大きさは直径20cm、長さ約90cmで、材質はスギです。柱はほぼ円形の断面ですが、よく観察すると斧か手斧(ちょうな)で縦方向に14~16面に削られています。
銚子塚古墳からは鉄製斧が、また、近くの大丸山古墳からは斧(おの)や手斧(ちょうな)が出土しているので、その関係に興味が持たれます。 また、この立柱は地中に残された長さが90cmありますが、本来は2~3m程地上に出ていた部分があったと思われます。地上に出ていた部分は次第に腐って倒れたものと考えられます。 また、この木の下端面写真を見てみると、年輪が大きな円弧を描いています。これはとても太い木の芯や表面部分をはずして、木の持つ丈夫な中間素材を使っているようです。この原木は直径1mほどの太いものだったのでしょう。 「発掘された日本列島2007-新発見考古速報展-」で全国巡回展示!今回紹介した立柱や同時期に出土した円盤状木製品などは、6月5日(火曜日)から東京都江戸東京博物館で開催される「発掘された日本列島2007」に展示されます!(他全国6ヶ所の博物館で巡回展示)
「発掘された日本列島展」は、毎年、全国でおこなわれている発掘調査の成果の中で、特に注目される遺跡から出土した遺物を紹介する文化庁主催の展覧会です。
実際の遺物を見ることができます!そちらのほうにもぜひ足をお運びください!
画像をクリックしてください。 展示リスト13番に銚子塚古墳の名前が! 昨年度開催された「発掘された日本列島2006」こちら 立柱を復元!現在、銚子塚古墳保存整備事業で、立柱を復元します。出土した場所に復元した立柱を野外展示する予定です。復元する立柱は、出土したものと同じスギを使用し、職人さんの手作業で製作します。 仕上がりをお楽しみに!これからの銚子塚古墳からも目が離せませんよ! 初お披露目!新しい解説板!☆印が、看板設置位置 みなさん、銚子塚古墳に設置してある解説板を見たことがありますか? 平成18年3月に新たに解説板を7基、設置しました。 新しい解説板は、銚子塚古墳について(1基)と隣の丸山塚古墳について(1基)、今回の整備のための調査で明らかになった部分について説明したもの(5基)があります。 〔写真〕左:銚子塚古墳解説板右:立柱解説板
銚子塚古墳の大きな解説板は、約20年前、第1次整備事業でたてられたものを新しくしたもので、最新の情報を盛り込んで、わかりやすく説明しています。 大きな解説板のサイドの石柱の部分には、ある絵が彫り込まれています。それは見てのお楽しみです。 小さな解説板は、調査で明らかになった部分について説明したもので、立柱についても説明しています。 初夏を迎え、冬には枯れ草になっていた古墳の芝生も元気よく伸び、青々としてきました。看板を探しながら、全長169mの古墳をぐるっと一周して、銚子塚古墳のナゾを一つ解いてみませんか?ぜひ銚子塚古墳へお越しください。 |