トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0101 百々遺跡
ページID:4473更新日:2016年2月1日
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百々遺跡について百々(どうどう)遺跡は南アルプス市にある遺跡で、平安時代の集落が発見されています。甲西バイパス道路・中部横断自動車道の建設工事に伴い、平成11年度から12年度までの2年にわたり発掘調査が行われました。
百々遺跡の詳細は、過去の遺跡トピックスをご覧ください。 洪水の被害にあった竪穴住居写真洪水による砂や石で埋まった竪穴住居跡
百々遺跡では、現在の地表から遺跡の発見された地層の間に、洪水による砂や石が厚く堆積していましたが、平安時代を通じて200軒以上の住居跡が発見されていることから、平安時代には比較的安定した土地であったようです。しかし、住居跡の中には、住居内を砂や石で覆われたものが見つかっていて、平安時代の集落も洪水の被害を受けていたことがわかります。 被害を受けた住居内に残された土器や住居の埋まり方などから9世紀後半から10世紀前半にかけて何度か洪水が発生したことが確認されました。石や砂で埋まった住居跡の数が少ないことから、洪水の規模は遺跡全体を襲うほど大きくはなかったと思われますが、洪水にあった住居跡周辺では、その後新たに住居が造られなくなり、洪水によって利用できる土地が制限されていたようです。 遺跡周辺は度重なる御勅使川の洪水によって大規模な水害が発生していたことが文献や言い伝えによって知られていますが、発掘調査によって、洪水の被害を裏付けるとともに、より生々しい当時の状況をかいま見ることができました。
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