トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.171三光遺跡発掘調査が終了
ページID:8056更新日:2017年5月31日
ここから本文です。
笛吹市の遺跡
|
笛吹市御坂町竹居地区にある三光遺跡は山梨リニア実験線の建設に先立ち今年(平成20年・2008年)6月より発掘調査を行った遺跡です。調査は11月で終了し、現在剥(は)いだ土の埋め戻し作業を行っています。 三光遺跡は1974年にも発掘調査が行われ、縄文時代中期から後期(約5000年~3000年前)の遺跡が確認されました。今年の調査でも同じ時代の土器や住居が見つかっています。1974年の調査では県内最大のヒスイの大珠(たいしゅ)が見つかり大きな話題となりました。 平成20年の調査で見つかったもの[図1遺跡調査区(1区・2区)上が北] [図2遺跡調査区(3区)上が北] 上の図は、今年調査した三光遺跡の調査区域図です。この調査で発見された遺構(いこう:地面に残された住居跡や土坑など、昔の人の生活の跡)を赤く書き込んであります。 図の中の言葉解説 土坑(どこう):地面を掘りくぼめたあな。 集石土坑(しゅうせきどこう):こぶし大の石がたくさん詰まった土坑。 お墓や調理をした跡。円い形をしている。 暗渠(あんきょ):地下に埋められたり、ふたをされた水路。 溝状遺構(みぞじょういこう):畑の区画や水が流れていたと考えられる細長いくぼみ。 配石遺構(はいせきいこう):比較的大型の石を使って作られた施設。石が規則性を 持って並べられている。縄文時代のものは祭りやお墓に使用。 今回出土した直線の配石は畑の区画として使われた可能性があります。 これらの遺構の形を記録した図面や見つかった土器などは埋蔵文化財センターに保管され、現在整理を始めたところです。このホームページでは発掘調査終了後も、整理作業で新たに分かったことや今までの速報で紹介できなかった出土品などを紹介していく予定です。 発見された小型の土器-ミニチュア土器
|