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ページID:8076更新日:2017年6月13日
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笛吹市の遺跡
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調査状況山梨リニア実験線建設に伴い、今年の6月中旬から発掘調査を行ってきた稲山遺跡(笛吹市八代町岡所在)ですが、11月末日に調査区全体(約3,800平方メートル)の調査が終了しました。 用語解説→遺跡トヒ゜ックスNo.160稲山遺跡をご参考ください。 [写真1]空中撮影の様子 縄文と中世の遺構、遺物が検出された稲山遺跡これまでの調査速報で稲山遺跡は中世(14世紀~15世紀)を中心とした遺跡と紹介しましたが、調査の後半に入ってから縄文土器片、石器類が多数検出されました。 [写真2]縄文土器出土状況1 [写真3]縄文土器出土状況2 縄文土器片は住居跡と考えられる10平方メートルほどの範囲内に集中的に検出され、この範囲だけで何百点という土器片が出土しました。写真3のような美しい文様の施されたものも多くあります。 [写真4]集石土坑 [写真5]集石土坑下層部 [写真6]集石土坑完掘状況 写真4は集石土坑で、写真6は掘りあがった状態です。直径1.7m、深さ0.6mほどの土坑で、中央のくぼんだ箇所に平べったい石がきれいに敷いてありました(写真5)。その上に約350点ほど置かれていたこぶし大の石は、ほとんどが割れていたりひびが入っていたりと、加熱された痕跡(こんせき)がみられました。 今回で稲山遺跡の調査速報は終了ですが、これからの整理作業で新たに分かったことや紹介できなかった遺物などを今後もお伝えしたいと思います。 次の遺跡トピックスへ|遺跡トピックス一覧へ|一つ前の遺跡トピックスへ
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