トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.118玉川金山遺跡
ページID:4337更新日:2017年6月16日
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都留市の遺跡
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1.集石とは?これらの遺構は集石(しゅうせき)といい、縄文時代早期・前期によく見られる遺構で、蒸焼きや石焼きなどの調理を行ったと言われています。集石にはいくつかの形態が見られ、その形態には
などがあり、玉川金山遺跡で見られたものは、(3)の形態のものです。ただし(3)のものは調理をした可能性ももちろんありますが、調理に使用した石をまとめて廃棄したことも考えられます。 写真平成16年度調査で見つかった集石遺構(写真左)と平成17年度調査で見つかった集石遺構 2.集石を用いた調理方法は?集石を用いた調理方法の手順は、まず穴を掘り、その中に熱した石を敷きます。そこに葉っぱなどで包んだ食材を置き、その上を熱した石で覆って食材を蒸焼きにします。 玉川金山遺跡では集石遺構の他にも煮炊きを行う調理施設である炉穴(ろあな)がたくさん見つかっており(遺跡トピックスNo.90)、調理の場が屋外にあったことを示しています。 3.現在の玉川金山遺跡の発掘調査状況現在は縄文時代早期の面を調査しており、集石遺構も見つかっています。また、そのほかの遺構としては、黒曜石や珪質頁岩(けいしつけつがん)など石器に使用された石が集中して見つかった場所があり、そこは石器を作った遺構である可能性があります。これらの他にもたくさんの遺構や遺物が見つかっており、今後どのような成果が見られるか非常に楽しみです。 写真石器を製作していた可能性のある遺構(写真左)と土器が集中して見つかった遺構。 (玉川金山遺跡については、遺跡トピックスNo.70・80・90・99を参照してください。)
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