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ページID:34236更新日:2016年2月8日

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遺跡トピックスNo.0262桂野(かつらの)遺跡〔笛吹市〕

笛吹市の遺跡

  • 0014経塚古墳-復元古墳-
  • 0217経塚古墳-内部構造-
  • 0251経塚古墳-石室の石積み-
  • 0280経塚古墳-列石-
  • 0396経塚古墳-八角形の意味-
  • 0019桂野遺跡-石皿・磨石-
  • 0100桂野遺跡-陥し穴-
  • 0111桂野遺跡-前期土偶-
  • 0262桂野遺跡-縄文時代前期の住居跡-
  • 0265桂野遺跡-土器に描かれた物語-
  • 0020四ツ塚古墳群-玉類-
  • 0235四ツ塚古墳群-装身具-
  • 0022狐原遺跡-墨書土器-
  • 0059平林2号墳-副葬品-
  • 0079平林2号墳-青銅鏡-
  • 0102平林2号墳-ガラス玉-
  • 0202平林2号墳-馬具類や装身具類-
  • 0240平林2号墳-勾玉-
  • 0337平林2号墳-勾玉-
  • 0081身洗沢遺跡-田んぼと木製品-
  • 0230身洗沢遺跡-プラント・オパール-
  • 0339身洗沢遺跡-農具の今と昔-
  • 0125水口遺跡-柄鏡形敷石住居跡-
  • 0355水口遺跡-敷石住居跡-
  • 0135花鳥山遺跡-エゴマ種子塊-
  • 0194花鳥山遺跡-縄文時代の食生活-
  • 0199花鳥山遺跡-世界最大級の縄文土器?-
  • 0406花鳥山遺跡-耳飾り-
  • 0145竜安寺川西遺跡-発掘調査速報-
  • 0155竜安寺川西遺跡-発掘調査速報2-
  • 0165竜安寺川西遺跡-発掘調査速報3-
  • 0179竜安寺川西遺跡-ミニチュア土器-
  • 0147境川中丸遺跡-発掘調査速報-
  • 0157境川中丸遺跡-発掘調査速報-
  • 0181境川中丸遺跡-S字状口縁台付甕-
  • 0148一の沢遺跡-縄文時代中期の住居-
  • 0293一の沢西遺跡-
  • 0307一の沢遺跡-縄文土器-
  • 0350一の沢遺跡-みんなで応援しよう
  • 0150稲山遺跡-発掘調査速報-
  • 0160稲山遺跡-発掘調査速報2-
  • 0170稲山遺跡-発掘調査速報3-
  • 0209稲山遺跡-常滑甕-
  • 0229稲山遺跡-すり鉢-
  • 0288稲山遺跡-かわらけ-
  • 0151三光遺跡-発掘調査速報-
  • 0166三光遺跡-発掘調査速報5-
  • 0171三光遺跡-発掘調査速報6-
  • 0186三光遺跡-耳飾り他-
  • 0173二之宮遺跡-食材をふかす道具-
  • 0284二之宮遺跡-置きカマド-
  • 0219亀甲塚古墳-盤龍鏡-
  • 0264亀甲塚古墳-碧玉製管玉-
  • 0234御坂中丸遺跡-縄文時代早期-
  • 0275馬乗山2号墳
  • 0331地耕免遺跡-斎串と馬の歯-
  • 0354中丸東遺跡
  • 0356石橋条里制遺構
  • 0371太鼓畑遺跡-調査概要-
  • 0382六ッ長遺跡-調査概要-

0262_桂野遺跡第2次調査全景

桂野遺跡第2次調査全景(南から)

桂野遺跡について

桂野遺跡は標高約550mを測る笛吹川の支流、金川の左岸に形成された桂野台地の上に位置します。県内を代表する縄文時代の遺跡として多くの遺物や遺構が確認されていることから、甲府盆地南東部における拠点的な遺跡として位置づけられます。

桂野遺跡で発掘された縄文時代前期末の住居跡

0262_桂野遺跡第11号住居跡

第11号住居跡

1997年(平成9年)に行われた桂野遺跡第2次調査では縄文時代前期の終わり頃の住居跡(第11号住居跡)が1軒発掘されました。長軸5.2m、短軸4.36mを測る楕円形を呈し、壁の周りには柱の穴が巡ります。炉は住居跡の中央よりやや南側で確認され、床面が火を受けて赤く焼けた地床炉(じしょうろ)というものでした。なお、炉の手前に直径約1.5mを測る円形の穴がありますが、時期が異なることから本住居跡に伴う遺構ではありません。

0262_桂野遺跡第11号住居跡土器出土状況

第11号住居跡土器出土状況

住居跡から出土した土器からわかる当時の交流の様子

上の写真をご覧ください。ちょうど炉の北側から2個体の土器が出土しました。1の土器は、その形や文様から関西地方を中心に分布する土器であることがわかりました。このことは、今から約5000年前、山梨に住んでいた縄文人が関西方面の縄文人と交流していたことを示す貴重な資料といえます。

0262_桂野遺跡1の土器0262_桂野遺跡2の土器

1の土器(関西を中心に分布する土器)2の土器(山梨や長野を中心に分布する土器)

関連リンク:遺跡No.0019,0100,0111(桂野遺跡)

桂野遺跡の調査概要

桂野遺跡は1970年代から現在に至るまで、甲斐丘陵考古学研究会、旧御坂町教育委員会などが調査を行っています。埋蔵文化財センターでは、国道137号(上黒駒バイパス)建設に先立って1996年度~1998年度にかけて3次にわたる発掘調査が実施されました。

所在地:笛吹市御坂町上黒駒字桂野

時代:縄文時代前~中期・弥生時代

調査期間:桂野遺跡第2次調査1997年9月1日~12月25日

報告書:山梨県教育委員会2000『桂野遺跡』山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第172集

 

 

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