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ページID:39085更新日:2017年5月17日
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都留市の遺跡
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本遺跡は、山梨リニア実験線関連施設建設に伴い、1993年に発掘調査が行われました。桂川を西に見下ろす九鬼山の北西面に立地し、周辺には、桂川に合流する各支流に発達した河岸段丘上に、縄文時代(約12,000~2,000年前)を中心とする数多くの遺跡が存在します。 所在地都留市井倉字九鬼 作業風景トピックスNo,0175で紹介した装飾 蔵骨器とは?蔵骨器とは、考古学的には骨壺のことですが、主として、火葬(かそう)や洗骨葬(せんこつそう)の遺灰(いはい)や遺骨(いこつ)を納めた容器のことをいいます。インドや中国でみられる仏舎利容器(ぶっしゃりようき)等は、その一種と考えられてます。 九鬼2.遺跡蔵骨器出土状況九鬼2.遺跡出土蔵骨器【平安】 蔵骨器について左)千葉県我孫市:羽黒前遺跡出土蔵骨右)山梨県甲州市:大善寺中世墓出土土器(県指定) 左の写真は、千葉県我孫子市出土(奈良~平安時代)の蔵骨器です。短頸壷の頸部が欠損したものを利用しており、蓋には高台付盤(こうだいつきばん)を使っています。中に火葬した骨が納められていたそうです。 最後に奈良~平安時代や中世当時は、現在のように火葬が一般化していないため、火葬されるのは高貴な身分の人に限られていたようです。
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