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ページID:114644更新日:2024年3月19日

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令和5年度山梨県試験研究機関研究員表彰授賞式

令和6年2月13日(火)、産業技術センター イノベーション支援棟2階イノベーションルーム2において令和5年度試験研究機関研究員表彰の授賞式が行われました。

まず、令和5年度Y-CROST研究奨励賞は本年度が第6回目の表彰で、選考の結果、3名の受賞者が選出され、内田総長より賞状と記念品が授与されました。記念品は、総理研初代総長を務められた大村智先生が自ら祝辞「千里之行 始於足下」と署名をされた著書「縁尋機妙」です。

次に、令和5年度に創設された新しい表彰制度であるY-CROSTポスター賞は、第1回目の受賞者として最優秀賞1名、優秀賞3名が選定され、内田総長より賞状が授与されました。

授賞式に引き続き、試験研究機関等の職員約90名が参加する研修会として、ポスター賞受賞者4名によるポスター発表と研究奨励賞受賞者3名による講演が行われました。

大村智先生の直筆の記念品

著書「縁尋機妙」に記された直筆の祝辞  著書「縁尋機妙」表紙

令和5年度Y-CROST研究奨励賞受賞者

研究奨励賞受賞者集合写真

左から、内田総長、本多亮氏、芦澤里樹氏、宇土幸伸氏

 

           

本多主任研究員

富士山科学研究所 主任研究員

本多 亮(ほんだ りょう)

研究テーマ:富士山火山の観測体制高度化のための重力観測導入と通信課題への取り組み

研究業績:富士山の火山活動観測体制に重力観測を初めて取り入れ、観測データ可視化にも寄与した。富士山北麓を中心とした重力観測網の構築により、火山の地下の把握から火山防災対策の推進に貢献している。県民や行政へ対する火山防災知識の普及啓発にも尽力している。これら成果を、論文、学会発表、講演会等で発信している。また、富士山地域の通信インフラ環境の改善に向けた取り組みは、富士山地域の観光資源としての価値向上に大きく貢献するものと期待される。

 

芦澤主任研究員

産業技術センター 主任研究員

芦澤里樹(あしざわ さとき)

研究テーマ:ブドウ由来等のセルロースナノファイバーを基盤とした高付加価値製品及び新素材開発 

研究業績:山梨県固有のバイオマスとして、ワインの搾りかすを原料に用いた長繊維の特徴を持つセルロースナノファイバー(CNF)の開発による特許出願、CNF を利用した和紙の耐久性・耐水性技術の特許出願及び実施許諾による和紙業界における新商品開発に貢献している。また、CNF の製品への展開として化粧品製造業や食品業界との連携や特許出願等、県内地場産業の発展にも貢献している。なお、これらの成果は学会や論文等での発表のほか、講演会や技術支援等で広報に努めており、高く評価できる。

  
宇土主任研究員

果樹試験場 主任研究員

宇土幸伸(うど ゆきのぶ)

研究テーマ:「シャインマスカット」を中心とした生食用ブドウの高品質・安定生産に関する研究

研究業績:本県ブドウの主要品種であるシャインマスカットの品質向上及び安定生産は生産者の収益性向上に寄与する研究であり、本県農業への貢献度は高い。特にホルモン剤を用い、収穫期を延長した果実品質を維持・向上させる技術は、新規性が高く多くの生産者に普及しており、高く評価できる。また、「環状はく皮」による果粒肥大技術や
「マルチ敷設によるドリップ灌水法」による高糖度化技術は普及途上であるが、今後、本県農産物のブランド価値の維持・向上に大きく貢献するものと期待される。

令和5年度Y-CROSTポスター賞受賞者

Y-CROSTポスター賞受賞者

左から、中村圭太氏、根本圭也氏、内田総長、馬場久美子氏、芦沢咲知氏

 

このページに関するお問い合わせ先

山梨県県民生活部総合理工学研究機構 
住所:〒400-0055 甲府市大津町2094
電話番号:055(243)6046   ファクス番号:055(243)6047

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