トップ > 組織案内 > 山梨県産業技術センター > 補助事業による新規導入設備(令和5年度)
ページID:112475更新日:2024年2月15日
ここから本文です。
令和5年度公益財団法人JKA補助事業の紹介
山梨県産業技術センターは、公益財団法人JKAから、令和5年度の公設工業試験研究所等の設備拡充補助事業による補助金(競輪の補助金)の交付を受け、設備の拡充等を行いました。
近年、半導体需要の拡大とともに、高品質・高精度の材料・部品等の内部観察・分析測定、また光学特性の評価に関する相談や、それらに対応可能な切断・加工・評価機器整備に関する要望が多く寄せられています。産業技術センターでは、本県中小企業における高品質・高精度なものづくり体制を確立していくために、1.紫外可視近赤外分光光度計、2.精密試料切断機、3.レーザー加工機を導入し、金属部品等の表面および内部の特性評価と、企業の品質管理技術を向上させるための支援体制の強化を図ります。
紫外可視近赤外分光光度計、精密試料切断機及びレーザー加工機の整備により、従来対応が難しかった高品質・高精度の材料・部品等の内部観察・分析測定が可能となるとともに、光学特性の評価を連携して行うことで、県内企業の製造する部品・製品等の品質向上、信頼性評価技術と品質管理技術の向上が図られ、成長が期待される産業(半導体関連をはじめとする医療機器関連、水素・燃料電池関連、ロボット関連等)への活用拡大が見込まれます。
山梨県産業センター 甲府技術支援センター 研究管理棟2階 宝石物性測定室
紫外領域、可視領域および近赤外領域の透過スペクトル、反射スペクトル、吸収スペクトルなどを測定する機器です。機械部品、電子部品、フィルム、結晶材料、宝飾品、液体等、様々な試料の光学特性を、非破壊にて検査可能です。また、本機器は紫外から近赤外までの幅広い波長域に対応しており、付属の積分球や測定プログラムを利用することにより、絶対反射率測定、ヘーズ測定、日射透過率・反射率測定などの評価も可能です。
光学系 :シングルモノクロメーター
ダブルビーム方式
波長範囲:通常ホルダ使用時 190~3200nm
積分球使用時 200~2500nm
φ150mm積分球使用時 220~2200nm
宝石用積分球使用時 220~2000nm
絶対反射率測定ユニット 250~2000nm
付属プログラム:色彩計算、ヘーズ値計算、日射透過率・反射率測定
日本分光株式会社 V-770
山梨県産業センター 甲府技術支援センター 研究管理棟5階 金属材料研究室
切断に伴う熱や変形を抑えながら各種材料を精密に切断する機器です。レーザーにより切断位置を正確に設定し、複数試料の連続切断、送り速度の自動制御、切断方向に対する揺動機能などもタッチパネルで簡単に設定できます。更に、T字スロットを備えたフラットテーブルに垂直クランプや回転バイスが取付けできるため、単純形状のみならず、曲げ加工が施されたような複雑形状など、様々な形状のサンプルに対応できます。
切断方式 :テーブル送り式、チョップ式
切断砥石径 :φ254mm
切断可能最大径 :φ90mm
砥石回転速度 :3015rpm
切断テーブル :横300mm×奥行き270mm
テーブル稼働範囲:横120mm×奥行き120mm
外観寸法 :(W)1,120×(D)900×(H)800mm
ヴァーダーサイエンティフィック株式会社 Qカット250A
山梨県産業センター イノベーション支援棟 2階 試作創作ルーム
CO2レーザーを用いて、試料等の精密な切断やマーキング加工を行う機器です。プラスチック・ガラス・ゴム・シリコン等多くの材料に使用可能です。810×506mmという大きなワークサイズと最大3,550mm/秒という高速な加工スピードにより、今まで対応が難しかった微細で複雑な加工も可能です。特に、柔らかい材料に対して非接触で切断・加工ができることから、分析のための樹脂試料の切断や、試料固定のための治具の製作等、幅広い分野でご利用いただけます。
レーザー種類 :CO2(炭酸ガスレーザー)
レーザー出力 : 80W
レーザー管種類 :セラミック管
最大加工エリア : (X)810×(Y)506 mm
最大加工挿入サイズ:(X)890×(Y)600×(Z)210mm
最大加工速度 :3,550mm/秒
解像度 :最大1,000dpi
外観寸法(集塵脱臭機含む):(W)1,781×(D)830×(H)1,066mm
トロテック・レーザー・ジャパン株式会社 Speedy 360 Run on Ruby®
団体名 |
山梨県産業技術センター (ヤマナシケンサンギョウギジュツセンター) |
住所 |
400-0055 山梨県甲府市大津町2094 |
担当部署 |
1.紫外可視近赤外分光光度計 甲府技術支援センター 食品酒類・研磨宝飾技術部 研磨・宝飾科 (ショクヒンシュルイ・ケンマホウショクギジュツブ ケンマホウショクカ) 2.精密試料切断機 甲府技術支援センター 材料・燃料電池技術部 工業材料科 (コウフギジュツシエンセンター ザイリョウ・ネンリョウデンチギジュツブ コウギョウザイリョウカ) 3.レーザー加工機 甲府技術支援センター デザイン技術部 (コウフギジュツシエンセンター デザインギジュツブ) |
担当者 |
試験装置についてのお問い合わせは担当部署にお願いします。 |
電話番号 |
055-243-6111(代表) |
ファックス番号 |
055-243-6110 |
|
|
URL |
この事業は、競輪の補助金を受けて実施したものです。