ページID:3108更新日:2022年8月26日
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下水道管の大きさは、集まってくる水の量で決まってきます。これは、峡東流域下水道で使っている下水道管(汚水)で最も大きなものです。直径が1.8m以上あります。
峡東浄化センターに展示されています。
山梨県には4つの流域下水道と25カ所の公共下水道の終末処理場があり、家庭や工場・事業所で使って汚れた水は、浄化センター(終末処理場)で浄化されてきれいになり川へ返されます。
ここは、下水が浄化センターに流れ込んでくる入り口です。下水と一緒に流れ込んできた砂やゴミなどを取り除いています。
流入渠(りゅうにゅうきょ)
スクリーン(スクリーンかきあげき)
最初沈殿池では、コップに入れた泥水の泥が時間経過とともに下に沈むように、下水中の汚泥が静かに沈殿池の底に沈んでいきます。
最初沈殿池(さいしょちんでんち):
活性汚泥法などの処理に先立って、下水中の重力沈降により固液分離が可能な物質を沈降させて除去する施設。
最初沈殿池入口付近
最初沈殿池出口付近
反応タンク(エアレーションタンク): 最初沈殿池で処理された下水と、下水の中の汚れを食べる好気性微生物を含んだ活性汚泥とが、よく混ざるよう、また微生物が活動しやすいように空気を送り込みます。 |
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反応タンク(エアレーションタンク)(その2): 好気性微生物は、下水中の汚れ(有機物)を栄養源として増殖し、下水中の固形物等を取り込んで固まり(フロック)を形成します。フロックが大きくなり、沈降分離しやくすくなります。 |
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汚れを食べる微生物の例(その1):コルレラ |
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汚れを食べる微生物の例(その2):スピロストムム |
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汚れを食べる微生物の例(その3):エピスティリス |
最終沈殿池(さいしゅうちんでんち):
反応タンク(エアレーションタンク)からの流出水を沈殿させて、処理水と汚泥に分離するための沈殿池です。
処理水の上澄みを、越流堰(えつりゅうせき)からゆっくり、ゆっくり流していきます。
消毒設備(しょうどくせつび): 最終沈殿池の処理水は、次亜塩素酸ナトリウム等の薬剤で消毒した後、川に戻します。 処理水の衛生面の安全性は、大腸菌群数を指標としています。 山梨県生活環境の保全に関する条例では、放流水の大腸菌群数が、1ml中に1,000個以下になるよう定められています。 |
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放流ポンプ(ほうりゅうぽんぷ): 通常、処理水は浄化センターより低い川に放流されますが、大雨などで川の水位が上昇した場合は放流ポンプで川に押し流します。 |
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放流渠(ほうりゅうきょ): 浄化センターできれいになった水は、ここから川に戻っていきます。 |