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新型コロナウイルス感染症に関する「注意報の基準」はこちら(PDF:45KB)

YCDC医師からのメッセージ

   定点情報(2023年第38週:9月18日~9月24日)/  その他情報(公表までに把握した情報)

             (9月28日 山梨大学医学部附属病院 井上修 医師)

〇リスクアセスメント
【新型コロナウイルス感染症】
定点医療機関から報告された第38週の新規感染者数は417名(定点あたり10.17)でした。定点医療機関から報告される陽性者数は前週と比較して半減していますが、今回の報告数の減少は敬老の日と秋分の日により医療機関が2日休診となったことが影響している可能性があります。下水から検出されるコロナウイルスの量は36週をピークに減少傾向であることや、昨年夏の第7波は9月中に患者数が大きく減少したことから現在の蔓延状況も今後改善に向かう事が期待されますが、まだ警戒を緩められる状況ではありません。

【インフルエンザ】
定点医療機関から報告された第38週の新規感染者数は168名(定点あたり4.10)でした。定点医療機関から報告された陽性者数は前週と比較して同程度ですが、今回の報告数は敬老の日と秋分の日により医療機関が2日休診となったことが影響している可能性があります。実際は感染がさらに拡大しているとみなすべきでしょう。これからの季節、運動会が催される保育園や幼稚園、学校が多くあると思われます。新型コロナ同様、このような場を介して感染がさらに拡大する恐れがあります。

咽頭結膜熱
いわゆるプール熱です。季節外れですが、報告が増えている都道府県があります。山梨県でも報告数は若干増加傾向にあります。

 

〇対応
山梨県内は、依然として新型コロナウイルス感染症流行の最中にあります。さらに、インフルエンザの流行も始まっています。のどが痛い、咳が出る、発熱しているなどの体調不良がある場合は、運動会や学校行事への参加を見合わせてください。勤務についても、これらの感染症を念頭に勤務開始前にご施設の管理者や衛生担当者へ対応をご相談ください。マスクの着用により、これらの感染症の拡大を防ぎ、罹患の危険性も下げることができます。これからの季節は、昨年以上にマスクをうまく利用するようお願いします。
ワクチン接種は重症化の阻止に特に効果的です。インフルエンザ、新型コロナ、この秋はこれらのワクチン接種をぜひご検討ください。

 
*新型コロナワクチン
  令和5年度秋開始接種以降の接種については、65歳以上の高齢者及び基礎疾患を有する方等が接種勧奨・努力義務の対象になります。

今週の発生状況一覧(インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症含む)
発生動向に関する各種資料

 

新型コロナウイルス感染症について

県内における発生状況

      新型コロナウイルス感染症は5月8日から感染症法上の位置づけが5類に変更されました。

  ●新規患者数(原則毎週木曜日公表)

  県内41箇所の定点医療機関から報告された患者数を集計。1医療機関あたりの患者報告数は次のとおり。

  2023年9月18日(月)~2023年9月24日(日)までの1週間

 

山梨県

中北

峡東

峡南

富士
東部

甲府

1医療機関あたりの患者報告数(人)
            (前週)

10.17↓
(19.34)

13.23↓
(30.85)

8.71↓
(18.00)

7.33↑
(6.33)

8.56↓
(12.33)

9.44↓
(15.11)

新規患者数(人)
            (前週)

417↓
(793)

172↓
(401)

61↓
(126)

22↑
(19)

77↓
(111)

85↓
(136)

 

  ●入院者数

  医療機関がG-MISに入力した人数(水曜日0時時点)

9月27日(水)0時時点

          118人↓ 前週126人

        [うち重症者1人(前週1人)]

 

新型コロナウイルス感染症に関する詳細情報は以下のページをご覧ください。

 

 下水サーベイランス

  本県では感染状況のトレンドを把握し、感染対策に活用するため、調査・検証を進め下水サーベイランスの構築を図っています。(令和5年7月から下水サーベイランス体制構築事業開始)。

 

 令和5年5月8日以降の状況は以下のとおりです。

 230928-1

[第27週以前のデータは山梨大学大学院総合研究部附属国際流域環境研究センター 原本英司教授提供]

新型コロナウイルス

採水(9月25日)

前週比

下水中のウイルスRNA濃度

565,000 コピー/L

1.07倍

下水からの検出率

100%(5検体/5検体)

±0

 

今週のコメント

ウイルス濃度は先週と同程度です。市中での感染者数も横ばいと推定されます。

 *詳細は こちら

 

季節性インフルエンザについて

インフルエンザによる臨時休業等の措置状況(2023/2024シーズン)

【令和5年9月28日(木)更新】 ※令和5年9月24日までの措置状況

230928inf
インフルエンザによる臨時休業等の措置状況の詳細はこちら

県内における発生状況

2023年9月28日作成

対象期間:2023年第38週〔2023年9月18日(月)~2023年9月24日(日)までの1週間〕
県内41箇所のインフルエンザ定点医療機関から報告された患者数を集計しました。
1医療機関あたりのインフルエンザ患者報告数は次のとおりです。
infmap202337w

クリエイティブ・コモンズ表示2.1日本ライセンスインフルエンザ流行レベルマップ第38週(PDF:185KB)

 

  山梨県 中北 峡東 峡南 富士・東部 甲府
38週 4.10 3.62 6.29 2.33 4.67 3.11
37週 4.00 2.31 6.57 0.33 7.56 2.11
36週 2.12 1.62 3.29 1.33 3.44 0.89
35週 2.71 4.54 4.29 1.67 0.78 1.11
34週 1.20 2.08 1.29 0.67 0.11 1.11

山梨県で発生している感染症情報

警報

なし

注意報

新型コロナウイルス感染症に関する注意報(山梨県独自に設定)
【感染拡大注意報】【医療ひっ迫注意報】が発令中