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ページID:85579更新日:2018年9月28日
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新町前遺跡の発掘調査がはじまりました(平成30年5月24日更新)
写真:重機を使って遺跡のある深さまで土を掘削しているようす(後ろに見えるのは市川高校校舎) 発掘調査区域内は重機が稼働しており大変危険なため、関係者以外の立ち入りはできませんのでご了承下さい。
中世の水田跡発見!(平成30年6月15日更新)調査開始から約1ケ月が経ちました。今の新町前遺跡では、中世の水田跡が見つかっています。 水田の土を少しずつ削り落としていくと、水田の耕作土の中に砂が楕円形に入る部分があることに気がつきました。 そして、その砂の範囲を白線で縁取りをしていくと・・・ 【写真:水田跡に残る足跡(写真上にみえる線は水田の畦の跡) な、なんと、水田の上を歩く人の足跡だったのです! 水を張ったやわらかい水田の土の上を歩くと、体重で足が沈みますよね。その沈んだ足を引き上げたときにまわりの水と一緒に細かい土が入り込むことで、今回のように足跡としてみつかったのです! 当時の人たちは、数百年も経って自分の足跡が見つけられるとは思わなかったでしょうね。 中世の水田面調査終了!石積みの水路も見つかりました!(平成30年7月27日更新)中世の水田面の調査が終了しました。この遺構面で見つかった遺構は、水田面4枚とそれらを区画する畦(あぜ)、水田に水を引き込む取水口がある石積みの水路です。 【図:遺構配置概要図(上が北)】
石積みの水路は、東から西に向かって流れていました。護岸の石積みは丸い河原石で造られており、水田に水を引き込むための取水口が1ヶ所見つかりました。 【写真:石積みの水路】
安定して水田に水を引き込むために、丹念に水路が造られています。機械を使わずに、こんなにたくさんの石を運ぶのはとても苦労したことでしょう。 【写真:取水口】
水田面の調査終了! そして次の遺構面へ・・・水田面の調査終了したところで、ラジコンヘリを使って空から写真撮影を行いました。調査区の少し上に見える横長の建物は市川高校です。 現在は、下層の遺構面に向かって掘削作業を行っていますので、水田面はすでに見ることはできません。 【写真:空中写真(北から南方を望む】
平安時代の竪穴建物跡見つかる!(平成30年9月7日更新)【平安時代の竪穴建物跡見つかる!】 中世の水田跡の調査が終了し、さらに深いところにある遺構面の調査を行っています。
現在の地表面から約2.3mのところで、平安時代の竪穴建物跡がみつかりました。
写真:竪穴建物跡調査中・・・ 写真:建物を掘ると、土器片がちらほら・・・ 【建物跡に付属するカマド】 竪穴建物跡には煮炊きをするためのカマドが設置されています。 そのカマドの周辺には・・・
写真:カマド周辺から出土した土器 写真:カマド測量風景 たくさんの土器がみつかりました! みつけたカマドはしっかりと測量して記録します!(写真右) どんなひとがすんでいたのかな・・・ 思いを馳(は)せて今日も元気に調査を進めます! 【調査区拡張!また水田面の調査を行っています。】 市川三郷町民体育館の解体が終わり、体育館跡地の発掘調査に着手しました。 体育館跡地についても、これまでの調査区と同様に中世の水田面が広がっています。 また、足跡がいっぱい見つかるかな?この水田面の調査状況は次回・・・
中世の水田面が広がりました!(平成30年9月28日更新)【中世の水田面が広がりました!】 東側に調査区を広げると、やはり中世の水田面が広がっていました。水田に伴う用水路も東側に延びており、周辺でひろく水田が経営されていたことがわかります。
写真:新たに広がった水田面 写真:東側に延びる用水路 (写真中央の高まりが水田の畦) 現在、1番初めに調査を開始した1区と同様に、水田面に残る足跡を精査しています。 しばらくは地面とにらめっこが続きそうです・・・・ 【現地説明会開催!】来たる平成30年10月8日(月・祝)に新町前遺跡の現地説明会を開催します。今回紹介した水田面をご覧いただけますので、是非ご参加ください。詳細はこちらまで。
発掘調査の状況については、随時こちらのページでお知らせします。 |