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ページID:33149更新日:2016年2月9日
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ここでは現在復元中の「鉄門(くろがねもん)」について紹介します! 鉄門にまつわる歴史や、復元の進行状況を随時更新していきます。
鉄門の整備がはじまりました!甲府城跡やその周辺では、今までに稲荷櫓(いなりやぐら)、山手門(やまのてもん)が整備され、山梨の歴史文化や魅力を県内外のみなさまに伝えています。甲府中心市街からも見える鉄門が、観光や郷土学習のための重要な場所、そして新たな甲府のシンボルになればと考えて工事をしています。 現在、鉄門周辺の石垣(いしがき)の整備が終わっています。 鉄門復元想定図(左)南側からの図(右)北側からの図 鉄門ってどんな門?鉄門は、本丸(ほんまる)の南西、本丸と天守曲輪(てんしゅくるわ)のさかいめにあった櫓門(やぐらもん)で、明治時代の初めまで存在していました。しかし、明治6年(1873)に全国の城の保存・廃止が決定されると、明治9年(1875)には甲府城の建物のほとんどがこわされてしまいました。 柳沢吉保の記録『楽只堂年録(らくしどうねんろく)』には、宝永2年(1705)に城内の建物などの名前を変えたという記録があり、その中に鉄門の名前がありました。また、『楽只堂年録』にある絵図にも、鉄門がかかれています。そのほかにも、発掘調査(はっくつちょうさ)や江戸時代初めにかかれたとされる絵図から、江戸時代の初めには鉄門があったと考えられています。また、明治時代初めの古い写真や古文書(こもんじょ)によって、明治9年にこわされてしまうまでは鉄門がたしかに存在していたことがわかっています。 甲府城全体図→拡大図はこちら(PDF:251KB) 甲府城の歴史を知ろう!甲府城築城天正10年(1582)に甲斐をおさめていた武田氏が滅びると、甲斐は織田信長の領地になり、本能寺の変のあとは徳川家康がおさめることになりました。家康は家臣の平岩親吉(ひらいわちかよし)を城代として、信濃国(現在の長野県)の真田氏や、越後国(現在の新潟県)の上杉景勝の動きを知るために、新しい城の築城を計画させました。 豊臣秀吉が天下統一をはたし、家康が関東に移されると、城をつくる計画は秀吉の甥(おい)羽柴秀勝が引きつぎました。秀吉は、関東に移った家康の動きを知るために城をつくらせました。秀勝のあとは加藤光泰や、浅野長政・幸長父子に引きつがれ、文禄3年(1594)ごろには甲府城がほぼ完成したとされています。 慶長5年(1600)、関が原の戦いのあと、甲斐は徳川氏の領地になり、平岩親吉がふたたび城代となりました。慶長8年(1603)に家康の九男義直が城主になりますが、慶長12年(1607)に義直が尾張国(現在の愛知県西部)に尾張藩主となって移されると、幕府の直轄地となり、城番制が設置されました。寛文元年(1661)以後、三代将軍家光の四男綱重と、その息子綱豊(後の六代将軍家宣)が城主になり、このころに甲府城で大きな修理がおこなわれました。 柳沢家と甲府勤番支配宝永元年(1704)、五代将軍綱吉の養子として江戸城に入った綱豊のかわりに、綱吉の側用人・柳沢吉保と、その息子吉里が甲府城主になりました。吉保は宝永3年(1706)に城の修理をおこなうとともに、城下町を新しくしました。 享保9年(1724)、幕府は吉里を大和国郡山(現在の奈良県)に転封し、甲斐はふたたび幕府の直轄地になりました。それから幕末の慶応2年(1866)まで、甲府城は甲府勤番支配によって管理されました。しかし、享保12年(1727)の大火事によって城内の建物のほとんどが焼けてしまい、焼けてしまった建物のほとんどはそのあとも建てなおされませんでした。 明治維新から現在まで幕府は慶応2年以後、明治維新まで城代をおきましたが、大政奉還によって甲府城は明治政府のものになりました。明治5年(1872)には陸軍省の管理下となりましたが、明治6年(1873)に全国の城の保存・廃止が決定されると、甲府城は内城だけ保存され、城内の建物はこわし、二の堀・三の堀を埋めて市街地にすることになりました。 そのあと、内城には勧業試験場やワインの製造所、甲府駅の一部などがつくられましたが、明治37年(1904)に「舞鶴公園」と名づけて一般の人に開放しました。昭和43年(1968)、県指定史跡となり、平成2年(1990)から舞鶴城公園整備事業がはじまり、発掘調査や石垣の修理、城内の整備がおこなわれ、現在の姿になっています。 鉄門ニュース現在復元中の鉄門に関する情報を随時お知らせしています。
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