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ページID:75628更新日:2016年10月31日

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遺跡トピックスNo.0451一の沢遺跡の土偶いっちゃん2

 

笛吹市の遺跡

  • 0014経塚古墳-復元古墳-
  • 0217経塚古墳-内部構造-
  • 0251経塚古墳-石室の石積み-
  • 0280経塚古墳-列石-
  • 0396経塚古墳-八角形の意味-
  • 0019桂野遺跡-石皿・磨石-
  • 0100桂野遺跡-陥し穴-
  • 0111桂野遺跡-前期土偶-
  • 0262桂野遺跡-縄文時代前期の住居跡-
  • 0265桂野遺跡-土器に描かれた物語-
  • 0020四ツ塚古墳群-玉類-
  • 0235四ツ塚古墳群-装身具-
  • 0022狐原遺跡-墨書土器-
  • 0059平林2号墳-副葬品-
  • 0079平林2号墳-青銅鏡-
  • 0102平林2号墳-ガラス玉-
  • 0202平林2号墳-馬具類や装身具類-
  • 0240平林2号墳-勾玉-
  • 0337平林2号墳-勾玉(2)-
  • 0081身洗沢遺跡-田んぼと木製品-
  • 0230身洗沢遺跡-プラント・オパール-
  • 0339身洗沢遺跡-農具の今と昔-
  • 0417身洗沢遺跡
  • 0427身洗沢遺跡
  • 0432身洗沢遺跡-弥生時代後期の木製品(クワ)
  • 0125水口遺跡-柄鏡形敷石住居跡(1号住居跡)-
  • 0355水口遺跡-敷石住居跡(3号住居跡)-
  • 0135花鳥山遺跡-エゴマ種子塊-
  • 0194花鳥山遺跡-縄文時代の食生活を知る遺物-
  • 0199花鳥山遺跡-世界最大級の縄文土器?-
  • 0406花鳥山遺跡-耳飾り-
  • 0145竜安寺川西遺跡-発掘調査速報-
  • 0155竜安寺川西遺跡-発掘調査速報2-
  • 0165竜安寺川西遺跡-発掘調査速報3-
  • 0179竜安寺川西遺跡-ミニチュア土器-
  • 0147境川中丸遺跡-発掘調査速報-
  • 0157境川中丸遺跡-発掘調査速報-2008年9月10日~2008年9月18日
  • 0181境川中丸遺跡-S字状口縁台付甕-
  • 0148一の沢遺跡-縄文時代中期の住居-
  • 0293一の沢西遺跡-ヒトをモチーフにした土器-
  • 0307一の沢遺跡-縄文土器-
  • 0350一の沢遺跡-みんなで応援しよう!「ミュージアムキャラクターアワード2012」のいっちゃん-
  • 0150稲山遺跡-発掘調査速報-
  • 0160稲山遺跡-発掘調査速報2-
  • 0170稲山遺跡-発掘調査速報3-
  • 0209稲山遺跡-常滑甕-
  • 0229稲山遺跡-すり鉢-
  • 0288稲山遺跡-かわらけ-
  • 0151三光遺跡-発掘調査速報-
  • 0166三光遺跡-発掘調査速報5-
  • 0171三光遺跡-発掘調査速報6-
  • 0186三光遺跡-耳飾り他-
  • 0173二之宮遺跡-食材をふかす道具-
  • 0284二之宮遺跡-置きカマド-
  • 0219亀甲塚古墳-盤龍鏡-
  • 0264亀甲塚古墳-碧玉製管玉-
  • 0234御坂中丸遺跡-縄文時代早期-
  • 0275馬乗山2号墳-甲府盆地最後の前方後円墳-
  • 0331地耕免遺跡-斎串と馬の歯-
  • 0354中丸東遺跡-縄文時代前期の土器と古墳時代の住居跡-
  • 0356石橋条里制遺構-古代の土地区画整理-
  • 0371太鼓畑遺跡-調査概要-
  • 0382六ッ長遺跡-調査概要-
  • 445稲山遺跡-石槍

山梨県立考古博物館のキャラクターとなっている一の沢遺跡の土偶。山梨を代表する縄文時代の土偶として遺跡トピックスNo.0350で紹介したところでもあります。平成6年にキャラクターとしてデザインされ、こんにちまで愛され続けています。この土偶は、平成11年に一の沢遺跡の出土品176点とともに国の重要文化財に指定されています。ふだんは山梨県立考古博物館で展示されていますのでご覧になった方も多いでしょう。

 

一の沢遺跡の土偶、実は縄文時代の中期における山梨を中心とした中部地方で典型的な立像土偶です。この頃の土偶はみな同じような顔つきで愛くるしい表情をしています。島田まげのような髪型に吊り上ったアーモンドアイ、丸い口、両手を広げて大きくはったお腹と短い脚をもつ立像形が特徴になります。しかし、これほどの大型品はなく、胴体を欠損していますが全高20cmをこえるものと推定されています。通常は10cm程のもので、たいていはバラバラに壊れています。上半身だけでもこれほど残っているのは実はとても珍しいのです。土偶には大型優品と小型粗製品があり、後者がほとんどで、千点を超える出土を誇る釈迦堂遺跡の土偶でさえほとんどが小型粗製品なのです。大型優品はとても少なく土偶信仰の中でも頂点に君臨した女王といえるでしょう。土偶は円錐形をした体の鋳物師屋遺跡や、肩が盛り上がる黒駒型、壺抱き形などいろいろありますがかたち以外に大きさでもいろいろな役割があったと考えられます。一の沢遺跡の土偶は立像形の女王様といえるでしょう。

 

一の沢土偶

一の沢遺跡出土の土偶「いっちゃん」重文

考古博物館のマーク

考古博物館の

マーク

 

山梨県立考古博物館においでのさい、道路標識としてもおなじみですが、最近知らないうちにそのデザインが少し変わりました。新しいのは黒地に白丸の中に白くかかれています。いつかわったんだろ?

 

正門前

これ正門前。白丸がついている

東交差点

考古博物館東交差点の所

甲府南IC

甲府南IC前にあるのは青地に黄色で、これはむかしのデザインです

 

 

ところで山梨の土偶はさいきん全国でも有名になってきています。南アルプス市鋳物師屋遺跡の土偶キャラクター「ラヴィ」は昨年「全国どぐうキャラ総選挙FINAL」でグランプリ獲得、今年は「ミュージアムキャラクターアワード2016」で、全国第2位の栄冠に輝きました。

ラヴィ鋳物師屋遺跡出土土偶いもじい

土偶キャラ「ラヴィ」とそのモデルになった土偶(南アルプス市HPより)

 

 

JYOMON美土偶グランプリでは、韮崎市石之坪遺跡の土偶が全国2位、南アルプス市の鋳物師屋遺跡土偶が全国3位と上位を山梨県の土偶が占めました。

石之坪遺跡土偶

韮崎市石之坪遺跡の土偶全国2位!

 

じつは一の沢遺跡の土偶「いっちゃん」は2012年ミュージアムキャラクターアワードに参加しているのです。結果は?・・・51件中なんと24票獲得し38位でした。ちなみに1位は2674票の「あずきさん」でした。トホホ。

 

でもこの「いっちゃん」のデザインは平成6年につくられたので、もう20年以上親しまれているのです。いろんなところで見かけるとおもいますけど、応援してね。ふだんモデルとなった土偶は山梨県立考古博物館で常設展示されています。見に来てね。

 

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