ページID:28053更新日:2024年4月4日
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スギ花粉症は、花粉によって引き起こされるアレルギー症状であり、国民の約4割が患っていると推計されるなど、社会的に大きな問題となっています。スギ花粉症の発症メカニズムについては、大気汚染等との関係を指摘する報告もあり、十分には解明されていません。ある医療関係者の調査によると、山梨県は県民のスギ花粉症有病率が65%と全国1位であるとともに、本県で飛散したスギ花粉が東京圏にも影響を与えているといった報告もあります。
(スギ花粉)
林野庁では「発生源対策」について、10 年後には花粉の発生源となるスギ人工林を約2割減少させること、将来的(約30 年後)には花粉発生量の半減を目指し、「スギ花粉発生源対策推進方針」の一部を改正して、スギ人工林の伐採・植替えを重点的に進めるとともに、伐採したスギ材需要の拡大、花粉の少ない苗木の生産拡大、林業の生産性向上や労働力の確保に集中的に取り組むこととしています。
本県においては、スギに加え面積割合の多いヒノキも対象とし、本格的な利用期を迎えたスギ・ヒノキ人工林の主伐・再造林の増加が見込まれることを踏まえ、「伐って、使って、植えて、育てる」という森林資源の循環利用のサイクルを確立させながら花粉の少ない森林への転換を進めるため、行政、森林・林業関係者等が一体となって取り組む、花粉発生源対策を推進することとしています。
山梨県花粉発生源対策推進方針(令和6年3月策定)(PDF:941KB)
山梨県森林総合研究所では、スギ花粉の発生が少ない品種を開発しました。
(花粉の少ない品種)
通常のスギに比べ、花粉の発生量が1%以下となってます。
(苗木生産状況)
現在、県内で生産されるスギ苗木は、全て花粉の少ない品種になっています。
ご希望の方は、お近くの森林組合または山梨県山林種苗緑化木協同組合にご連絡ください。
山梨県森林総合研究所では、花粉の少ないヒノキ品種による採種園を整備し、H29年度から少花粉ヒノキの種子を配布できるようになりました。
林野庁(スギ・ヒノキ花粉に関する情報)
健康増進課(花粉症への対応)