ページID:97664更新日:2021年3月17日
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・ダウンウォッシュ
ヘリコプターは救助活動時、地面から数十メートルの位置で空中停止(ホバリング)をします。その際、ヘリコプターからは強烈な吹き下ろし風、ダウンウォッシュが発生します。
ダウンウォッシュは地形や天候の影響により広範囲に達することがあります。少し離れているから大丈夫だろうと思っていると、自身が転倒したり、持ち物(帽子、眼鏡、タオル等)が飛散したり、落石や飛散した小石、枝で怪我をしたりする可能性があります。
二次的災害の発生を防ぐためにも、救助活動中のヘリコプターには絶対に近づかないで下さい。
・救助活動中のヘリコプターに遭遇した場合
橋の上や崖際を避け、ダウンウォッシュを受けない安全な位置まで離れて下さい。急斜面、岩場、鎖場等で速やかに避難できない状況であれば、体勢を低くし木や岩にしがみつく等、安定した姿勢を取って下さい。その際も落石や飛散した小石や枝が顔等に当たらないように気を付けて下さい。そして帽子や眼鏡、タオル等、飛散物になり得る物はザックの中にしまう、又は確実に押さえるといった飛散防止処置をして下さい。
・登山中の救助要請(山梨県の場合)
救助要請の大まかな流れ
119番通報 → 登山者等が管轄消防本部に通報、救助要請 → 管轄消防本部がヘリコプターでの救助が必要と判断し山梨県消防防災航空隊へ出動要請 → 要請を受けた山梨県消防防災航空隊が現場へ向け出動
という流れになっています。
登山者等が119番通報した際に場所を明確に伝えることが非常に重要となります。座標、山、山小屋、登山道、岩や沢の名前、その位置から上又は下に○○メートル行った所等、できるだけ多くの情報が迅速な救助に繋がります。そしてヘリコプターが見えたら、手又は目立つ色の上着やタオルを振る、ヘッドライトや携帯電話のライトをヘリコプターに向け照射する等、合図をしていただけると早期発見に繋がります。中でもライトの照射は非常に有効です。